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こんにちは💃
稲アレルギーで秋を感じ始めたSIグループの青木です🌾
(ちなみに白米だけで食べるのは味的に苦手です…)
さて、前回のブログではワイドコースの「アプリ分析」機能を紹介しましたが、
今回はその続編として、ワイドコースの中でも“業務現場での使いやすさ”に直結する機能をご紹介します。
扱うのは以下の3つ:
- ポータル拡張
- プロセス管理強化(コメント&承認履歴)
- プロセス管理フローチャート
いずれも、「現場の混乱をどう減らすか」「誰が何をしているかをどう見せるか」といった日常業務のモヤモヤをスッキリさせてくれる機能たちです。
それぞれの特徴や活用シーンについて、今回もゆるっと実務目線で紹介していきます。
💡ワイドコースってなんだっけ?(ざっくりおさらいです)
ワイドコースは、kintoneの標準機能ではカバーしきれない「管理」「統制」「分析」ニーズに応えるための大規模利用に特化したコースです。
特徴をよく表す例として、最大3,000アプリまで対応可能な点が挙げられます。
多数のアプリやスペースを運用する企業にとって、より安心で効率的なkintone活用ができるようになります。
各機能の利用には条件があり、ポータル拡張なども含め、管理者権限が必要かつ言語設定は日本語限定です。
モバイル版・ゲストスペースでは使えない機能もあるため、導入前にしっかり確認しておくのがおすすめです。
📌ポータル拡張:見せたい人に、見せたい情報だけ
通常のkintoneポータルって、どのユーザーにも同じものが表示されますよね。
でも、ワイドコースの「ポータル拡張」を使うと、
- 組織やグループごとにポータルの内容を出し分け
- アプリやスペースをカテゴリ別に整理して表示
- 外部リンク(社内wikiやマニュアルなど)を一括で配置&管理
といったカスタマイズができるようになります。

(Figure 1: ポータルのアプリやスペースをカテゴリーで分けられるのは便利ですよね!)
たとえば「営業部だけに売上ダッシュボードを表示したい」「全社向けのツールリンクを見やすくまとめたい」なんてことも、テンプレートアプリを使ってしっかり設定可能です。
さらに、表示内容はアプリで管理するため、更新や追加も柔軟。

(Figure 2:ポータルの設定画面の一部。ここで属して欲しいカテゴリーなども設定できます。)
つまり、「みんなが見やすいポータル」が作れるだけでなく、情報の混在や探しにくさを防げるというわけです 。
❗注意点もいくつか…
- モバイルには非対応
- ゲストユーザーは通常ポータルしか見れない
- 変更の反映には最大4時間のタイムラグあり
でも、「情報ポータルの整理整頓に本気で取り組みたいなら、十分に導入する価値アリ!」な機能です。
✅プロセス管理強化:コメント入力&承認履歴の自動記録
kintoneのプロセス管理、便利ですよね。でも実際はこんな声も…
- 「承認はされたけど、何のコメントがあったのか分からない…」
- 「いつ誰が承認したのか、ちゃんと記録に残したい」
ワイドコースでは、そんな不安に応えるコメント必須&承認履歴の見える化が可能になるプラグインが用意されています。

(Figure 3: 承認する時に表示される実際のダイアログ)
🔎できること
- 承認時にコメント入力を必須化できる
- 承認履歴を別アプリに記録&表示できる
- 関連レコードで履歴を参照できる
この履歴は監査対応にも使えるし、過去の意思決定の透明性確保にも大きく役立ちます。
🔁プロセス管理フローチャート:承認ステップが図でわかる!
もうひとつ便利なのが、プロセス管理のステータスをフローチャートで表示してくれるプラグイン。
👀見えるってこういうこと!
- 現在のステータスや承認段階を一覧 or 詳細画面上で図として確認できる
- アイコンボタンをクリックすると表示される形式なので、普段はすっきり、必要なときだけ見える
- 各ステータスごとの作業者が一目瞭然

(Figure 4: レコード内のスペースに表示したバージョン。どのプロセス段階にあるかわかりやすいです。)
これ、地味にすごいです。
「今どこで止まってるの?」「どのステップまで来てる?」「次の作業者が誰か」が一目でわかるので、進捗の確認や共有が圧倒的にラク!
💼どんな場面で使える?
✔️ポータル拡張なら…
- 部門別マニュアルや資料リンクをまとめた「業務別ダッシュボード」
- 利用促進のための「目につく場所にFAQ・動画・ルールを配置」
- kintone初心者のための「最初に開くと嬉しいページ」
✔️プロセス管理強化&フローチャートなら…
- 監査・内部統制対応の証跡管理(誰が・いつ・何を承認したか)
- 承認プロセスの透明化とメンバー間の認識ずれ防止
- マニュアル代わりの視覚的ガイド
まとめ:現場の混乱を“見える化”で減らそう
kintoneのワイドコースには、「分析」「統制」などの機能がたくさんありますが、
今回紹介した3つの機能は、「現場の日常業務に直結する“体感しやすい便利さ”」があるのがポイントです。
- ポータル拡張で使いやすく整理された入口を
- コメント必須&履歴で見える安心と証跡を
- フローチャートで止まりポイントや進行状況を一目で把握
この3つを組み合わせることで、現場が混乱しない仕組みづくりがぐっと進みます。
「なんとなく困っていた」が「これで回る!」に変わる瞬間が、きっとあるはずです。
ではCiao~👋
投稿者プロフィール

- 雪山籠りからSIチームの新卒エンジニアへ