“本番を直接触る怖さ”を知らなかったあの日の私へ

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こんにちは、システム開発グループ所属の青木です。

気づけばもう1ヶ月ぶりのブログ更新です。そして、そろそろ本気で花粉の季節が終わってほしいと願っています🙏

さて今回は、gusuku Customineを使って日々アプリ改善や自動化に取り組まれている皆さまに向けて、

開発環境と本番環境を分けた方がよい理由」についてご紹介したいと思います。

特に、業務改善や新機能追加の際にCustomineを活用されている方には、とても大切な内容です。

ぜひ、コーヒー片手にゆったりとお読みいただければ幸いです☕️

なぜ「分ける」必要があるの?その本質は「安心と自由」

gusuku Customineを使っていると、

「ちょっとしたアイデア、すぐ本番に反映したいな〜」って気持ち、出てきますよね?

でも、wait a second🖐️

本番環境に直接変更を加えるということは、

その変更が全ユーザーに即座に反映されるということを意味します。

仮に小さな変更であっても、もしそこにミスやバグが含まれていた場合──

  • 顧客が使っているアプリがエラーで動作しない
  • 社内から「使えないんだけど…」という問い合わせが続出

…といった事態が、ドミノのように広がる可能性があります。

しかし、こうしたトラブルはほとんどの場合、「開発環境を分けていれば回避できた」ものです。

(Figure1: エラーが重なった場合、その根幹を見つけるのは大変です…。)

安心して実験できる場所、それが「開発環境」

開発環境とは、いわば安全なサンドボックスのようなものです。

gusuku Customineでは以下のようなことが、自由に・安心して行えます。

  • ステップの組み立てや条件分岐の検証
  • テスト用レコードでの動作チェック
  • 新しいアイディアや仮説の実装・検証

そしてなによりも大切なのは、

本番環境のデータには一切影響を与えないということです。

不具合や想定外の動きがあったとしても、実際のユーザーには迷惑をかけることはありません。

十分に検証ができたら、その内容を安心して本番環境にリリースできます。

まるで、補助輪付きの自転車で練習してから、街中を走るようなイメージです🚴‍♀️

(Figure2: 何事でも試して経験することは大事です。人生はきっとその繰り返し。多分。)

本番環境は「人が使ってる空間」だからこそ、慎重に

gusuku Customineの魅力の一つは、ノーコードで業務改善がすぐにできること。

その一方で、「本番環境にすぐ反映されてしまう怖さ」も同時に持ち合わせています。

例えば:

  • 条件設定を間違えて、全レコードが意図せず更新対象に
  • ルックアップ設定ミスで、値が取得できなくなる
  • 「このカスタマイズなら大丈夫」と思っていたら、エラーダイアログの嵐に

…というような事例は、意外と“あるある”です。

こうしたリスクを防ぐためには、あらかじめ検証ができる開発環境の存在が欠かせません。

本番と開発を分けることは、単なる面倒ごとではなく、プロジェクト全体の安全を守るための第一歩なのです。

実際どうやって分けるの?〜gusuku Customine的ベストプラクティス〜

では、gusuku Customineで開発環境と本番環境を分けるには、どのようにすればよいのでしょうか?

ざっくり手順はこんな感じ👇

  1. kintoneアプリを複製して、開発用を用意する

     (例:「顧客管理アプリ」 → 「【開発用】顧客管理アプリ」)

     可能であれば、スペースも分けるとより安全です。
  2. gusuku Customineでも、それぞれのアプリに対応するルールを用意

     開発用アプリに紐づけて、ステップや処理を構築します。
  3. しっかりと動作確認を行う

     テストレコードを用いて、意図通りに動作するか・エラーが出ないかを確認します。
  4. 問題がなければ、本番環境にリリース

     gusuku Deploitを使えば、バージョンごとの管理もできる&リリース作業もスムーズです✨

この運用を習慣にすることで、「うわっ…本番で動かない…!」という事態はグッと減りますよ。

💡 ちょっとしたTip:リリース前に最終チェックできるって、最高に安心!

個人的に一番のメリットだと思ってるのは、「リリース前に追加したい機能を事前にテストできる」ことです!

開発環境で実際に触ってみて:

  • 操作フローが直感的か
  • 表示項目が見やすいか
  • エラーが発生していないか
  • ユーザーにとって本当に便利か?

 …といった観点で最終チェックが可能になります。

開発者本人だけでなく、業務担当の方にも事前に操作してもらえれば、より確実な判断ができます。

最後に:分けることは「手間」じゃなくて「投資」

「開発環境を用意するのって、正直ちょっと手間かも…」と感じる方もいらっしゃると思います。

でも、それって未来の自分を助けるための保険なんです。

トラブルが起きてから慌てて対応する時間よりも、リスクを事前に潰しておく仕組みを整えておく方が、

長期的には圧倒的にコストパフォーマンスが良いのです。

項目本番環境開発環境
安定性必須多少不安定でもOK
テストNG(リスク高)OK(思いっきり試せる)
ユーザー影響ほぼなし
役割実運用検証・実験

開発環境と本番環境を分けることは、kintone ✖️ gusuku Customine開発を、もっと自由に、もっと安心して進めるためのカギです。

ぜひこの考え方を取り入れて、安全で、自由度が高く、楽しいkintone開発 with gusuku Customineを実現していきましょう!

それではまた、次回の記事でお会いしましょう🕊

Have a beautiful day🌿

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Miu
雪山籠りからSIチームの新卒エンジニアへ