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こんにちは!サポートチームのきぃです 🌼
10月8日のブログでは、
エブリサイトで作成した申し込みフォームと連携する
kintoneアプリのカスタマイズ内容をご紹介しました。
前回の記事を書いた時点では、アプリのカスタマイズは一部本番運用前でした。
その後、10月27日-28日に開催されたサイボウズデイズで、ついに実運用となりました。
実際に使ってみてどうだったのか?うまく動いたところ・ヒヤリとしたところを、今回は振り返っていきたいと思います!
今回のイベントとカスタマイズのおさらい
まずは、対象となったイベントのおさらいです。
サイボウズデイズ2025では、弊社は以下のイベントを実施しました。
- 🎊 いちゃりばないと
- 🚌 ちむどんどんエクスプレス
これら2つのイベントについて、申し込みフォームをエブリサイトで作成し、
- 参加者がエブリサイトの申し込みフォームに入力 → kintoneにレコード追加
- Webhookを使って登録完了メールを自動送信
- 定期実行タスクでイベント直前にリマインドメールを配信
- 当日は受付でQRコードを読み込み、kintoneで出欠を管理
という一連の流れを、カスタマインでカスタマイズしていました。
前回のブログ公開時点では、
2.Webhookを使って登録完了メールを自動送信
まで実際に動作確認済み。
今回はその続きとして、
3. 定期実行タスクでイベント直前にリマインドメールを配信
4. 当日は受付でQRコードを読み込み、kintoneで出欠を管理
この2つのカスタマイズが、本番でどうだったのか?を中心に振り返ります。
📤定期実行タスクでリマインドメールを配信
まずは、イベント前に送るリマインドメールのお話から。
設計したカスタマイズの流れ
リマインドメールのカスタマイズは、次のような設計にしていました。
- リマインドしたい日をあらかじめ3日分決めておく
- 毎日定期実行タスクを起動させ、日付を比較して条件を満たした場合のみメール送信
- 送付済みを管理するために「送信日時」フィールドに送信日時をセット
細かいカスタマイズ内容については、前回の記事で紹介していますので、
ここでは「実際に運用してどうだったか」に絞って書きますね。
初回の実行はドキドキの瞬間…
初回のリマインドメール送信日。
定期実行タスクの実行予定時刻が近づくにつれ、私はそわそわモードに突入…。
実行時刻の30分前から、何度もカスタマイズ設定を確認 👀
実行時刻を過ぎてからは、Job Runnerの「実行履歴」をリロードしまくり 🔄
……が、2分経っても実行されている気配がない。
「あれ?もしかして設定ミスった……?😱」
と一瞬不安になったところで――
キタッ!!!!

数分遅れて、無事にジョブが実行されました🙌🎉
カスタマインの定期実行タスクは
設定した実行時刻ジャストではなく、ジョブの実行まで数分かかることがある
ということは頭では分かっていたのですが、
本番初日はやっぱりドキドキでした……!
メール送信件数の確認も大事
その後、
- Job Runnerの実行ログ上の SendGridでの送信件数
- kintoneの 対象レコード件数
を突き合わせて、想定どおりの件数が送られているかを確認。
地味ではありますが、ここはとても大事なチェックポイントでした✅
教訓📝
- 定期実行タスクは「時刻ぴったり」には動かないことを前提に心の準備をしておく
- メール件数の確認は、「ログ」と「レコード件数」の突き合わせというアナログさも残る
📱QRコード受付での出欠管理:本番当日に起きたこと
次に、当日の受付運用についてです。
受付時の想定フロー
当日の受付では、参加者の方にエブリサイトのマイページからQRコードを表示してもらい、
スタッフ側がそのQRを読み取って受付を行う、という運用にしていました。
カスタマイズの流れとしては
- QRコードを読み取る
- 対象のkintoneレコードの詳細画面に遷移
- 詳細画面に用意した「受付」ボタンをクリック
- レコード内の「出席状況」フィールドが「出席」に更新される
という、シンプルな構成です。
……が、ここで思わぬ落とし穴がありました。
まさかの「受付ができない」連絡
一番最初の受付は、
1日目朝の「ちむどんどんエクスプレス」の乗車受付 🚌 からスタート。
その頃の私はというと、
大阪から東京へ向かう新幹線の中🚄
そんなタイミングでSlackに
「バスの受付ができない」
というメッセージが……!
急いで手元の環境で試してみると、私は問題なく動作する。
「えっ、なんで???」 となりました。
原因は「アクセス権限」の違い
まず原因の切り分けとして、
- QRコードから レコード詳細画面に遷移できていない のか
- 詳細画面には行けるが、受付ボタンを押した後の更新ができていない のか
この2点を確認しました。
受付担当の方から状況を教えていただいたところ、
どうやら 「受付ボタンを押した後のレコード更新ができていない」 ことが判明。
つまり、
受付担当の方のアカウントに「レコード編集」の権限が付与されていなかった
というのが原因でした。
(お客様対応でお忙しい中、状況共有いただき本当にありがとうございました…!😭)
急きょアクセス権限を見直し、
受付担当の方にも 「レコード編集」権限 を付与。
乗車時点での受付には間に合わなかったものの、
降車時には無事に受付ができたと報告をもらいました。
なぜ事前検証で気付けなかったのか?
実は、事前の検証時には私と同じサポートチームのメンバーにも試してもらっていました。
しかし、アプリ作成に関わっていたサポートチームメンバーにはもともと 「レコード編集」権限 が付与されており、
「実際の受付担当の方」とは権限設定が異なる状態だったのです。
そのため、
「本番運用と同じ権限設定でのテストができていなかった」
ことが、今回の見落としポイントでした。
教訓📝
- 実運用アプリのカスタマイズ検証は、「実際に使うユーザー」と同じ権限で行う!
- 可能であれば、実際に運用するメンバー本人にも事前に触ってもらう!
この2つの大切さを、身をもって学びました…。
その後は、いちゃりばないとのアプリのアクセス権限も見直し
- 1日目夜の「いちゃりばないと」
- 2日目朝の「ちむどんどんエクスプレス」
いずれも問題なく受付ができました 🎉
まとめ:実運用してみて分かったこと
今回、エブリサイト × kintone × カスタマインを組み合わせて、
- 申し込みフォーム連携
- メールの自動配信(登録完了 & リマインド)
- QRコードを使った当日の受付管理
までを一気通貫で自動化・効率化してみて、
「机上では気付きにくいポイント」
「本番だからこそ見えてくる運用の穴」
をたくさん発見できたイベントでした。
特に印象に残ったのは、
- 定期実行タスクは「少し遅れて動く」前提で落ち着いて見守ること
- エラーの有無やメール送信件数の確認など、最後は人の目でのチェックも大事なこと
- 権限周りは“システム側の設定”と“実際の運用メンバー”をしっかり結びつけて考える必要があること
といった点です。
今回はエピソード多めの振り返りになりましたが、
どなたかのkintone・カスタマイン運用のヒントになれば嬉しいです ✨
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
また別のカスタマイズ事例も、ご紹介していきますね 😊


投稿者プロフィール
-
テクニカルサポートチーム所属。
楽しいことがすきです♪
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