kintone × gusuku Customine と「キミノマホロ」で、丸投げと内製の良いとこどりをしよう

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こんにちは。システム開発グループのやまさです。

今回は、日々お客様からお話を伺う中で感じた内容を元に書いてみたいと思います。

お客様がシステム開発を内製化されるにあたって遭遇されるお悩みや、それに対してR3がどのようなサポートをすることができるかまとめてみました。

昔のシステム開発における常識

システム開発におけるお客様とベンダの役割は、とてもシンプルでした。
要件定義 → 開発 → 納品 → 保守 という一連の工程における作業を、すべてベンダが行うという形です。
※要件定義はお客様で作業されるケースもありますが、少なくとも開発以降はベンダ担当が一般的でした。

この進め方は、役割分担が明確で、見通しも立てやすい——はずなんですが、特に運用開始以降において、利用者にとっては必ずしも良いとは言い難い部分がありました

例えば以下のような点です。

  • ちょっとした一覧の列の並び替えや通知の文言変更でも費用が発生する
  • 社内手続き(見積→稟議→発注)や、ベンダ着手までのリードタイムにより反映まで数週間かかる
  • すぐに改善されないため、利用者の期待が下がる → やがて改善要望が上がらなくなり、個別にExcel管理が始まってしまう


多くの場合、システムは納品して終わりではなく、運用が始まってから、
こういうこともできるようにしたい」「こんな情報を入力できるようにしたい」といった改良要望が利用者から出てくるものです。

しかし、極端に言えばベンダへ丸投げという進め方の都合上、改良要望への俊敏な対応が難しかったのです。
ユーザー側で開発や保守を実施できればよいのですが、システム開発のハードルの高さ(例:プログラミングの知識が必要)もあり、ユーザー側での開発は難しく、ベンダへ依頼する以外の選択肢がない、というケースが多くありました。

内製で作って、内製で保守することが現実的に

時は進み、近年は kintonegusuku Customine のようなノーコード/ローコードツールの普及により、
お客様自身がシステムを作って、運用して、不具合の手直しや運用開始後の改良要望への対応を行うことが現実的になりました。

kintone も gusuku Customine も、とても便利でわかりやすいですよね。(皆さんご存知の通り)

  • アプリの設定が画面でわかる:フィールド、一覧、アクセス権、紐づくアプリが設定画面で可視化されている
  • プログラミング知識がなくてもカスタマイズできる:gusuku Customine は自然言語でカスタマイズを作成可能
  • 変更をすぐに反映できる:ユーザー自身で、好きなタイミングで反映できる

実際、私がご一緒した現場でも、kintone と gusuku Customine を使って内製で開発・保守を実施されているケースが着実に増えています。
その結果、昔のお悩みについては解消される部分が増えていると感じています。

一方で、新たなお悩みが出てくるようになりました

内製化によって嬉しい点がある一方で、新しいお悩みもよく伺います。kintoneとgusuku Customineを使った開発で伺う代表的なものは以下です。

1) ノウハウがなくて心配

「ノーコード/ローコードでハードルは下がったものの、自分たちだけでできるか心配」というお声です。

  • kintone のアプリ構成が分からない
    • アプリを1つに統合すべきか、分割すべきか
    • テーブルフィールドを使うべきか、別アプリ+関連レコードで表現すべきか
    • 実現に必要なサービス/プラグイン選定が難しい
    • 権限制御をどのような形で実現するのがよいか不明瞭
  • gusuku Customine の実装が不安
    • 画面の見た目は触れるが、データの追加・更新を伴う機能の組み立て方が分からない

2) リソースの確保がすぐにできない

「内製化したいが、すぐには人と時間を確保できない」というお悩みも多いです。

  • 業務都合でまとまった時間が確保しづらい
    → なかなか開発が進まず、「いつまで経っても完成しないのでは」という不安
  • 数か月後からでないと時間が取れない
    → とはいえ、開発は今から進めたいというジレンマがある

3) スケジュール的に間に合わない

  • コストを抑えるために自分たちでやりたいが、運用開始までに間に合わなさそう

…などなど。悩みは尽きません。

R3では柔軟な進め方でお悩みを解決できます

そこで、R3 の キミノマホロ の出番です。
先ほど挙げたような内製化にまつわるお悩みにも対応できるよう、柔軟なメニューを用意しています。ここでは3つご紹介します。

1. 運用開始までは R3 がすべて開発。その後お客様へ引き継ぎ

初版を R3 が責任を持って作り切り、運用開始後にお客様へ引き継ぎを行います。

kintone や gusuku Customine は 設定が見やすく・理解しやすい形になっているので、
「どのような設定になっているのか」「改良したい場合、どこをどう直せばいいか」が現物を見ながら理解できます。
マニュアル依存の引き継ぎより圧倒的に簡単で、時間もかかりません

2. 運用開始前のある時点まで、R3 とお客様で分担開発。残りはお客様にて全て開発

3. R3 は開発を行わない(アドバイスのみ)

お客様でシステムを作り、R3 は技術的な難所の設計相談やレビューに専念します。
「アプリ構成はどうすればよい?」gusuku Customine の実装はどう設計すべき?」といったご相談に対し、R3の知見も使ってお答えします。
これにより、内製の落とし穴(アンチパターンや手戻り、運用開始後のトラブル)を未然に回避できます。
また、費用面でも最も軽量になることが多い進め方です。

まとめ

内製化でシステム開発という選択肢は、いまや現実的でメリットも多いです。とはいえ、お悩みがあるのも事実と思います
そんなときは、ぜひ R3 にご相談ください。お客様に合ったサポートの形をご提案します。

キミノマホロ for kintone

アールスリーでは業務改善・システム開発を行うサービスを「キミノマホロ for kintone」として提供しています。
キミノマホロ for kintone」は業務改善のプロセスをイロハで3つのフェーズに分け、フェーズごとに作業をメニュー化しています。
  【イ】業務改善の始まり:業務改善の方向性を決める
  【ロ】業務改善に必要なkintoneアプリ作成:業務改善を実現するための仕組み(kintoneアプリ)を作る
  【ハ】業務改善の実行サポート:業務改善を進める

また、システム開発グループではkintoneに関するお悩み相談をお受けする「kintone駆け込み相談室」を随時開催しています。kintoneのシステム開発でお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお申し込みください!

投稿者プロフィール

やまさ
やまさ
システム開発グループで働いています