2025年★7月のkintoneアップデートをチェック!

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こんにちは、ゆめぴです!
7月、いよいよ夏ですね~!暑さも本格的になってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今月もkintoneのアップデートをお届けします♪

今月はポータル、アプリ、AIやJavaScript APIなどなど、アップデートブログ史上最多と思われる12個のアップデートがありました。
気合いを入れて、1つずつ見ていきたいと思いますっ(๑ •̀ω•́)۶

ポータル:ポータルに新しいページを追加できるように

kintoneシステム管理者が、従来より提供していたポータル(1枚目)とは別に、2枚目以降のポータルを新たに作成できるようになりました。2枚目以降のポータルでは、表示するコンテンツ(ウィジェット)の内容や配置をより自由に設定できるようになっており、目的に応じたポータルを作成しやすくなっています。
1枚目のポータルについても、今後機能改善を行なっていく予定です。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point1

kintoneのポータルが、大きくパワーアップしましたね~!2枚目以降のポータルを作成できます。

例えば、全社共通のポータルと営業専用のポータルなど、部署ごと・役割ごとにページを分けて管理できますね。

画像のように、右上の三点リーダー→ポータル管理から新しいポータルを作成していきます。

2枚目以降のポータルを作成すると、画面上部にタブが表示されます!クリックするだけで簡単に切り替えられて、便利ですね~。

現時点ではパソコン版のみで表示されます。また、ライトコースでは2枚目以降のポータルは作成できないのでご注意ください!

2枚目以降のポータルでは、表示するウィジェットや配置を自由に設定できます。
左側にある複数のウィジェットをドラッグアンドドロップで配置していきます!
ユーザーが迷わず必要な情報にたどり着けるように設定できそうですね☻

さらに便利なのが、組織ごとに最初に表示されるポータルを指定できる機能です~!
例えば営業部のメンバーは最初に営業部ポータルが開く設定にしておく…などできますね|ω・)و✧

嬉しい2枚目以降のポータルの機能、さっそくお試しくださいね♪

検索:複数のキーワードでアプリを検索できるように

アプリを検索する際に、複数のキーワードをスペース区切りで入力して検索すると、複数のキーワードとして検索できるようになりました。
これまでは、複数のキーワードをスペースで区切っても複数のキーワードとして検索されず、入力したキーワード全体が含まれるアプリのみが検索結果に表示されていました。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point2

アプリの検索機能が便利になりました!複数のキーワードをスペース区切りで入力すると、それぞれのキーワードで検索できるようになったとのこと。
これまでは「営業 案件」のように入力すると単一の文字列として扱われていましたが、アップデート後は「営業」と「案件」の両方を含むアプリを探せます。

目的のものを見つけやすくなりましたね~!

アプリ:文字列複数行フィールドが空欄かどうかを絞り込み条件として設定できるように

文字列複数行フィールドが空欄かどうかを絞り込み条件として設定できるようになりました。これにより、例えば案件管理アプリでの案件詳細フィールド(文字列複数行)が空欄のレコードのみを絞り込んだり、アンケートアプリで自由解答フィールド(文字列複数行)が空欄ではないレコードのみを絞り込むことができ、目的のレコードの内容をより早く確認することができます。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point3

絞り込み機能がアップデートされました!文字列複数行フィールドが空欄かどうかを条件に絞り込めるようになりました。
たとえば、メモ欄やコメント欄が未記入のレコードだけをピックアップしたり、入力済みのものだけを一覧にしたりできます。

目的のレコードを見つけやすくなりましたね☻

AI機能:プロセス管理設定AI…AIと対話しながらプロセス管理の設定を進められる機能

kintone AIラボにて「プロセス管理設定AI」の提供を開始しました。「プロセス管理」設定画面でAIに実現したい業務や要件を伝えると、AIがフォームの設定情報を読み取った上で業務フローやプロセス管理の設定を提案します。提案内容はワンクリックで設定画面に反映できます。これを利用することで、プロセス管理の設定に慣れていない方でも、AIと対話しながら設定していくことができます。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point4

kintone AIラボに「プロセス管理設定AI」が登場しました!
AIと対話しながら「どんな業務フローにしたいか」を伝えると、フォームの情報を読み取って設定内容を提案してくれます。

画像のように、AIが整理したプロセスを一覧+フロー図で提示してくれて、ボタンひとつで設定画面に反映できるのがとっても便利です!

kintone プロセス管理設定AIの画面イメージ

会話しながら最適なプロセスを一緒に整理してくれる感覚でした~(๑’ᵕ’๑)⸝*

慣れていない方にはとても心強い機能だと感じました!慣れている方は自分で設定したほうが早い場面もあるかもしれませんが、補助的に活用するのも良さそうですね♪

アプリ設定:アプリアクションのボタンが表示される条件を設定可能に

アプリアクションの設定で、アクションのボタンを表示する条件として、フィールドの値やステータスを指定することができるようになりました。これにより、例えばプロセス管理のステータスで「完了」となっているレコードでのみアプリアクションを利用して、レコードのデータを別アプリに転記するような設定が可能となります。これまでは、レコードの状態によってアプリアクションのボタンの表示を出し分けることはできませんでした。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point5

アプリアクションがさらに便利になりました!
アクションボタンを表示する条件として、フィールドの値やステータスを指定できるようになっています。
たとえば、プロセス管理でステータスが「完了」になっているレコードだけにボタンを表示して、別アプリへデータを転記する、といった設定が可能です。

これまでできなかった状態による表示/非表示が基本機能でできるようになり、運用の幅が広がりますね!

全般:その他のアップデート・改善・修正

モバイルアプリ(iOS版):iPadで、添付ファイルを全画面でプレビュー表示できるよう修正

kintoneモバイルアプリをiPadで利用した際、レコード等に添付されたファイルが、全画面でプレビュー表示されるよう修正しました。修正を含むバージョン(v3.0.6)は、2025年6月13日に公開済みです。
v3.0.0(2024年10月15日に公開)よりも前のバージョンでは、添付ファイルがiPadの全画面でプレビュー表示されていましたが、v3.0.0以降のバージョンで、iPadの画面サイズよりも小さなウィンドウ内で、添付ファイルがプレビュー表示されていました。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point6

モバイルアプリ(iOS版)の修正も行われています。
iPadで添付ファイルを開いたとき、全画面でプレビュー表示できるように改善されました!

以前のバージョンで表示が小さくなっていた方は、最新バージョン(v3.0.6)にアップデートしてみてくださいね。

JavaScript API

全体:実行時の環境についてより幅広い情報をJavaScript APIで取得できるように

JavaScript APIを通じて、実行環境のサブドメイン名や契約ライセンスなど、環境に関する情報を取得できるようになりました。これにより、実行時の環境に応じたカスタマイズの動作を切り替えやすくなります。
今月のアップデートでは、実行時の環境情報に加え、ユーザーやアプリ関連の情報を取得できるJavaScript APIなど、合計25種類がリリースされます。これにより、従来のAPIでは実現が難しかった情報取得が、簡単かつメンテナンス性の高い方法で実装できるようになります。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point7

ユーザー:実行についてより幅広い情報をJavaScript APIで取得できるように

実行ユーザーの権限やアクセスしているデバイスなどの情報をJavaScript APIで取得できるようになりました。これによりユーザーやデバイスに応じたカスタマイズの動作を切り替えやすくなります。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point8

アプリ設定:アプリ設定についてより幅広い情報をJavaScript APIで取得できるように

アプリのフィールド設定などをより詳細にJavaScript APIで取得できるようになりました。これにより画面上のフィールドのカスタマイズなどが行いやすくなります。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point9

アプリ・レコード:アプリやレコードについてより幅広い情報をJavaScript APIで取得できるように

アプリやレコードのアクセス権などのより詳細な情報をJavaScript APIで取得できるようになりました。これによりアプリやレコードの状態に応じたカスタマイズが行いやすくなります。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point10

スペース:スペースについてより幅広い情報をJavaScript APIで取得できるように

スペースの情報とスペースにアクセスしているユーザーの管理権限をJavaScript APIで取得できるようになりました。これにより、ゲストスペースでの利用を考慮したカスタマイズなどが行いやすくなります。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point11

開発基盤刷新:各画面がフロントエンド基盤刷新の前か後かをJavaScript APIで判定できるように

JavaScript APIで各画面が「フロントエンド基盤刷新」の前か後かを判定できるようになりました。これにより、各画面のフロントエンド基盤の刷新に対応する際に、刷新の前後の判別を行えるようになりました。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-07.html#point12

今回はなんと!JavaScript APIがドドーンと6つ追加となりました☻
実行環境、ユーザー、アプリ、レコード、スペースなど、いろんな情報をJavaScriptから取得できるようになっています。

たとえば以下のようなことができるようになります!

  • 実行中の環境のサブドメイン名や契約ライセンスを取得
  • アプリのフィールド構成やアクセス権の情報を取得
  • ユーザーの権限や利用中デバイスに応じたカスタマイズの切り替え

これまで「ちょっと無理やりやってた処理」や「REST APIとの組み合わせで実現していたカスタマイズ」が、よりスッキリ・柔軟に実装できるようになります!

また、フロントエンド基盤の刷新前後を判別するAPIも追加されていて、画面の仕様にあわせてカスタマイズが正しく動くよう調整したいときに役に立つのではないでしょうか♪

他にも全部で25種類のJavaScript APIが追加されています。
該当する開発をされている方は、cybozu developer networkもぜひチェックしてみてくださいね★

さいごに

今月は、大きな機能から日々の使いやすさを高める改善まで、もりだくさんのアップデートでした!
IT初心者は、2枚目以降のポータル機能がお気に入りです♪
ですが、検索機能の強化や、AIと一緒にプロセスを整理できる「プロセス管理設定AI」など、便利なポイントがたくさんあってどれも見逃せません(๑’ᵕ’๑)⸝
気になるものからぜひ試して、日々の業務をより快適にしていきましょう☻

今後も毎月、kintoneのアップデート内容や新機能をわかりやすく紹介できればと思っていますので、ぜひチェックしてみてくださいね~!

投稿者プロフィール

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ゆめぴ
IT初心者、マーケティンググループ3年目のゆめぴです。もともとイベントコンパニオンとしてアールスリーのイベントのお手伝いしていたところから入社しました!様々な文章を書く業務を中心に担当し、日々奮闘しています☆