セールスの私が「基本情報技術者試験」に挑戦してみた話

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こんにちは、カスタマーリレーションチームのおおのです。
最近は暑さにやられて、蒟蒻畑ばかり食べています。

さて今回は、「基本情報技術者試験」に挑戦してみた話です。
「営業なのに?」と思われるかもしれませんが、今日はその経緯や、学習で得た気づきなどを共有できたらと思います。
どなたかの何かしらの参考になれば嬉しいです!

なぜ基本情報技術者を??

昨年の夏、kintone認定資格のカイゼンマネジメントエキスパート(KME)になんとか合格し(なかなか大変でした⋯。そのときのブログはこちらです)、「次は何を勉強してみようかな~?」と考えていました。
ちょうどそのタイミングで上長との1on1がありましたので、いろいろと相談してみたところ、「基本情報技術者とってみたら?」とアドバイスいただきました。

ITパスポートと情報セキュリティマネジメントはパスしていたので、次のステップとして考えなかったわけではないのですが、根っからの文系脳で数学が大の苦手な私は、自然と選択肢から外していました!

ですが、私が携わっているkintoneやgusuku Customine(以下、カスタマイン)は、ノーコードツールですが、その裏側にはしっかりとITの仕組みや考え方が存在します。
また、社内やお客様との会話で出てくる専門用語を、なんとなくの“雰囲気”で理解している自分がいました。でも、「本当に理解できているのか?」というもやもやが、ずっと気になっていました。
そんな自分がもう一歩踏み込んだ幅広いITの知識を勉強すれば、自社サービスの理解を深めることにもつながるだろうし、きっとスキルアップになる!と不思議なポジティブ思考を発揮しました。

※ちなみにこの件は、弊社の番組「Weekly kintone talk」でも触れられていますので、よかったら聴いてみてください!
📺kintoneとエンジニアリングって話 | Weekly kintone talk 2025 week 05

コツコツ型で勉強時間を確保

1on1が終わったあとすぐに参考書を購入し、2月頃から勉強をスタートしました。7月に受験したので、勉強期間は約半年くらいののんびりペースです。

まとまった時間の確保が難しかったので、毎日30分〜1時間、コツコツ型でやりました。主に使った教材は市販の参考書と様々なYouTube動画です。参考書は2巡して、わからないところがあったらYouTubeの解説動画で補うというスタイルで学習を進めていきました。アルゴリズムなどは、動きで見せてくれる動画が本当に分かりやすく、助かりました。

ネットワークのOSI基本参照モデルなどは、ITパスポートの時からの苦手領域で苦労しましたが、いくつか書籍を斜め読みしてみたり、ChatGPTに小学生でもわかる例にたとえてもらったりして、何とか自分の中でイメージを構築できるよう工夫しました。

意外にも勉強は楽しかった!

学生時代はあんなに嫌いだった数学も、学び直し感があって結構楽しかったです(ある程度基本的な数学の知識が必要とされますが、めっちゃ忘れていて泣きそうでした)。

意外だったのは、はじめ拒絶反応を示していたアルゴリズムの勉強がだんだん楽しくなってきたこと。うーんうーんと考える時間が意外にも楽しく、1問解くのに気づいたら30分が経っていたことも⋯(試験では1問5分で解かなければならないので、こんなに長考している場合ではないのですが)。ふと、こんなことをしっかり知らずともシステムを構築できるってやっぱりすごいことなんだな、と思ったりもしていました。

営業にも役に立つかもしれない

kintoneやカスタマインの学習とは違う新しい刺激がどんどん入ってきて、正直軽くパニックでしたが、勉強を進めていくうちに、

  • 「正規化」や「リレーション」の知識があると、ルックアップや関連レコードを使う理由がもっと理解できる!
  • 「システム開発プロセス」の理解があると、お客さんの動きや状況をより想像しやすくなる!
  • カスタマインでも出てくる「変数」「条件分岐」「ループ」などの概念はアルゴリズムそのもの!
  • カスタマインのやることの名称って、一般的なIT用語に基づいているんだ!(「リスト」や「要素」など)

などなど、kintoneやカスタマインにつながる気づきがたくさんありました。

何より勉強して良かった点は、今までなんとなく理解していたつもりになっていたことの輪郭がクリアになったことです。きちんと説明できたり、的確に運用できるようになるには、もっと理解を深める必要があると感じていますが、少なくとも、打ち合わせのなかでたびたび出てくる専門用語にも、以前より落ち着いて向き合えるようになった気がしています。

kintoneやカスタマインを扱うにあたってコーディングの知識は必須でありませんが、システムを活用して業務改善を進めるには、IT関係の幅広い知識が求められると思います。それらについて体系的に学習することで、着実にレベルアップできた気がしています!

まとめ

「基本情報技術者ってエンジニア向けの試験じゃないの?」って思っている方は多いと思いますが、営業にもめちゃくちゃ役立つ知識が詰まっていました。特に、ITに関わる業界にいるなら、「知っておく」ことが大事なことってたくさんあると思います。

結果は合格点ギリギリでしたが、なんとか一発でパスできました。平方根すら忘れかけているような超文系でも大丈夫です!
もし、この記事を読んで「ちょっと興味湧いたかも」という方がいたら、ぜひ一度参考書なりシラバスをめくってみてください!

お付き合いいただき、ありがとうございました!

投稿者プロフィール

大野あずさ
大野あずさ
カスタマーリレーションチームで活動しています!