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この記事の公開日の前日に弊社がオフィシャルパートナーとなっている、琉球ゴールデンキングスの24-25シーズンのChampion Ship Finalの第3戦があり、最後の1秒まで結果がわからない接戦すぎる接戦が見れて、一晩経ってもまだチムワサワサーしている(心がそわそわしている)よなしろです。
素晴しいシーズン、天皇杯、素晴しいCS(QF・SF・Finalすべて最高でした!)の戦いを魅せてもらえました。
ありがとうございました!!!!!!
というわけで、本題へ。この記事は連載企画、 kintoneが動かないときにチェックする項目 の第2弾です。
第1弾を見てない方は是非第1弾もご覧ください。
「kintoneが動かない」って言われたときにチェックする項目 その1 – ネットワーク編
はじめに こんにちは。JavaScriptの話ばっかり書いてたよなしろです。本来の得意分野は実はネットワーク系です。 今回の記事からは ”「kintoneが動かない」って言われたときにチェックする項目” というシリーズで […]
kintoneにアクセスはできるけれど、特定のアプリが使えなかったり、データが見えなかったり……。 「kintoneが動かない」と感じる時、その原因はkintone側の設定にあるかもしれません。
今回は、kintoneの設定まわりで「見えない・使えない」問題が発生する代表的なケースと、その確認方法を紹介します。
アカウント・認証関係の設定ミス
パスワードの有効期限切れ
企業によっては定期的にパスワードの更新を求める設定になっていることがあります。 kintoneログイン時に「パスワードの有効期限が切れています」などのメッセージが出たら、それが原因かもしれません。
画面中にパスワードを再設定する画面が表示されますので画面の指示に従ってパスワードを変更してください。
パスワードを変えたあとにパスワードマネージャーを更新し忘れている
パスワードを変更したあと、ブラウザやパスワード管理ツールに記憶させているパスワードが更新されておらず、古いパスワードを入力しており、ログインができないというケースもあります。
まずは再設定したはずのパスワードを手入力してみてログインができるようでしたらこのケースを疑ってみてください。
シングルサインオン(SSO)との連携エラー
Google WorkspaceやAzure ADなどと連携している場合、SSOの設定変更や認証トラブルが影響してログインできなくなることがあります。 自分だけがログインできないのか、他の人も同様なのか確認して、必要に応じて情シスや管理者に問い合わせましょう。
アカウントが消されている
この場合はこれ以上どうしようもないので、管理者に確認してください。
利用サービスからkintoneが外れている
cybozu.comでは、アカウントごとに「使えるサービス」を制限することが可能です。
その中でkintoneが使えなくなった場合、管理者が何らかの理由で対象ユーザーからkintoneの利用権限を外していることがあります。
ログインはできるのにkintoneだけ開けない場合は、自分のアカウントが「kintoneを使えるようになっているか」を確認してもらいましょう。
管理者が手動で管理している場合もありますが、API経由でアカウントごとの利用サービスを設定している場合もあります。
別のアカウント管理ツールを持ってて、そのアカウント管理ツールとcybozu.comの利用サービスを同期をする仕組みが導入・開発・運用されているケースなどもあります。
※ そういうシステム開発についてはまずはキミノマホロを要Check!

必要なものを、必要なだけ。
業務改善の新しいカタチ。
kintoneを活用した業務改善・システム開発サービス
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管理者がこの問い合わせをうけた場合、cybozu.com共通管理の組織/ユーザーから確認してみてください。
アプリやスペースのアクセス権設定
アプリやスペースにアクセスできない、あるいは入れてもデータが見えない場合、アクセス権の設定が影響している可能性があります。
- 非公開スペースのメンバーに自分が追加されていない
- アプリのアクセス権で「閲覧不可」に設定されている。もしくは明示的にアクセス許可がされておらず、最後にEveryoneが閲覧できないように設定されていて見えない。
- アクセス権の設定の「順番」の関係で、意図した設定より上のほうでグループ・組織ごとアクセス権が無い状態になっている。
アプリが見えているのに中身が表示されない場合は、上記のいずれかのパターンを疑いましょう。
開発環境では設定を変更したが、本番環境では設定してなかったとか、gusuku Deploitで開発環境だけで有効にしたいアクセス権を、誤って本番に反映してしまったとかそういうケースの可能性もあります。

開発環境の設定を本番環境へ反映するときに便利に使用できるgusuku Deploitですが、配布するときの設定によっては、アクセス権の設定・プロセス管理の設定も同時に配布することができます。その際に開発の時の設定を本番には設定するとマズいケースもあると思います。
フィールドやレコードのアクセス権・レコードの削除の影響で「見えない」問題
アプリに入れるのに、「データがない」「フィールドが出てこない」という相談もよくあります。 この場合、レコード単位やフィールド単位でアクセス権が制限されていることがあります。
例)
- 「申請者だけが自分の申請を見られる」設定になっている
- 特定のフィールドが管理者以外には非表示になっている
こういった設定は意図的に行われていることが多いです。
もしくは、ただ単にレコードが消されている場合もあります。
消されている場合と見えない場合ではエラーの内容が違うため、エラーを読むと判断できるかと思います。


ただ、本来見えてるべきはずのレコード・フィールドが見えない場合は確認が必要です。
自分がアプリの管理者であればまずはアプリの設定のアクセス権の設定を確認してみてください。
アプリの管理者ではない場合はアプリの管理者にアクセス権を確認してもらってください。
カスタマイズによって意図的にフィールド・レコード・一覧を見えなくしている場合
次回の連載で詳細を書きますが、gusuku Customine などを使用してフィールドを非表示にするカスタマイズが行なわれている場合や、特定のユーザーが特定のレコードや特定の一覧画面にアクセスした時には別の画面に遷移させるようなカスタマイズ(一覧へ遷移・レコード詳細画面へ遷移)が行なわれるケースもあります。
見えるはずのフィールドが無い場合は、まずはアプリ管理者に確認をしてみてください。
パッと見だとフィールドが消されているのかカスタマイズで非表示にしているのかわからないケースも多いので、アプリ管理者にカスタマイズによるものなのか、アプリの設定によるものなのかを判断してもらうのが確実です。
アプリやスペースそのものが削除/非公開になっている
「急にアプリが見えなくなった」場合、そのアプリが削除された、もしくは非公開にされたという可能性もあります。
管理者が整理のつもりで一時的に非公開にしているケースや、重複して作られたアプリのうち片方が削除されたケースなどです。
この場合は、アプリのURLやスペースのURLを聞いて、アプリやスペースの管理者に「このURLにアクセスできなくなっている」と伝えてもらうと、原因特定が早くなります。
まとめ
kintoneにはアクセスできているのに「使えない」「見えない」場合は、kintone側の設定が原因であることが少なくありません。
認証の仕組みから始まり、アカウント権限、アプリのアクセス権、そしてフィールドやレコードの見え方まで、設定を見直すことでトラブルが解決することもあります。
チェックポイントがいくつかありますので、まずはどこをチェックしたらいいかを知ることでトラブルシューティングが効率よくできるようになるかと思います。
次回は「その3:プラグイン・カスタマイズ・外部サービス編」として、プラグインを入れたらカスタマイズが動かなくなった!みたいなケース や、kintoneに連携された仕組みが影響しているケースについて解説していきます。
投稿者プロフィール

- 沖縄で業務しています。オンプレ生まれ・クラウド育ち。