アイドル事務所のための kintone 開発 第7回

はじめに

この記事は「アイドル事務所のためのkintone開発」第7回です。

初めてお読みになる方は「アイドル事務所のための kintone 開発 第0回」をお読みください。

第4,5,6回と3回に渡って、「交通費精算」アプリの開発をしてきました。まだまだ改良する余地はあるのですが、このままではただの交通費精算アプリの開発ブログになってしまいそうです。

そこで、今回から数回(未定)に渡ってアイドル事務所ならではの業務「オンラインお話会」のためのアプリ開発をしていきたいと思います。

オンラインお話会とは・・・?

このブログを読んでくださっている方の中には「オンラインお話会」とはなんなのかご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、まずはそこからお話していきたいと思います。

男女問わずアイドルのイベントとして、「握手会」「チェキ会」などがあることは多くの方がご存知かと思います。しかし、コロナ禍においては物理的な接触を伴う握手会やチェキ会の実施が難しくなりました。

ただ、接触ができないからとはいえ、アイドル事務所が長期間に渡ってイベントを実施しないわけにもいきません。

そこで、2020年後半頃からこれらに替わるイベントとして「オンラインお話会」が開催されるようになりました。「オンラインお話会」はその名の通り、イベント会場に行くことなく専用のアプリを使って、Web 会議のようなイメージでアイドルとお話ができるイベントだと捉えていただければと思います。

所属事務所やイベントごとに実施形態は異なると思いますが、私の経験した限りではだいたい以下のような仕組みです。

  • 参加者(お客さん)は CD のおまけなどで、オンラインお話会の参加券(クーポンコードのようなもの)を入手
  • 参加者はクーポンコードを使って事前に Web で参加枠を予約
  • 参加可能な枠は 1分単位
  • 1分間の内訳は以下の通り
      最初の15秒:スタッフの方からの注意事項説明
      30秒間  :アイドルとのお話タイム
      15秒間  :次の枠への繋ぎの時間(アイドルにとっては休憩)

ざっくりですが、だいたいこんなイメージです。

仮にイベント全体の長さが 1時間だとすると、60人のお客さんが 30 秒ずつアイドルとお話ができることとなります。

「オンラインお話会」アプリの構想

オンラインお話会について理解していただいたところで、このオンラインお話会の参加枠の予約管理のためのアプリを考えていこうと思います。

いつもはいきなりアプリから作っていますが、今回はアプリを作る前にシステムの全体像をイメージしてみたいと思います。全体の流れを考えるとだいたいこんな感じになるかな?と思います。

構成図.png

そして、これらのシステムは以下の要件を満たす必要があります。

  • 発行済クーポンを持っているお客さんだけが予約可能
  • すでに予約済みの枠は予約できないようにする
  • 申込済みのお客さんには当日の参加方法を告知できる

管理データベースのところは kintone で良さそうですが、それだけでは解決が難しそうです。また、お客さんは登録申し込みだけを行うため、あの連携サービスを使ったらそれっぽいことができそうな気がしてきます。

ただ、「予約済みの枠を予約できないようにするためにはどうしたらいいのか?」「お話会自体はどうやって実施する?」など解決しなければいけない課題もまだまだたくさんありそうです。

次回へ続く

今回は導入編としてオンラインお話会自体の説明と作成予定のシステム概要について紹介させていただきました。

実はまだ全くアプリはまったく作っておらず連携サービスの検証もしていないので、来週ちゃんと続きが書けるのかがとても不安です。ですが、上手く作れなかったらその過程を見ていただくのもいいかな〜と思いまして(しっかり予防線を張っておきます)、次回もありのままを書いていこうと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

投稿者プロフィール

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築山 春木
gusuku シリーズのエンドユーザー様への提案・パートナー様への支援をメインに活動しています