2025年★9月のkintoneアップデートをチェック!

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こんにちは、ゆめぴです!
9月に入って、暑さも落ち着いてきましたね~。「残暑バテ」などもあるようなので、体調に気をつけていきましょう☻
さて、今月もkintoneのアップデートを一緒にみていきましょう!
今月はAI機能2つ、アプリ、アプリ管理、モバイル、モバイルアプリ、メール共有オプション、コマンドラインツール、JavaScript API3つと、たくさんのアップデートがありました。
チェックしていきます⸜( •ᴗ• )⸝

AI機能:スレッド要約AI:スレッド内の投稿を要約できる機能

kintone AIラボで、スレッドに投稿された情報をAIで要約できる機能を提供開始しました。AIがスレッド内の議論やコミュニケーションを読み取り、要点を自動でまとめます。

これにより、プロジェクトにおける相談、メンバー間のノウハウ交換など、スレッド上で行われた日々のやりとりを、要約された情報をもとに振り返ることができます。また、新しいメンバーや他チームのメンバーが利用することで、過去の議論のキャッチアップも行いやすくなります。

AI機能を通じて、kintone内の情報の利用機会や活用範囲を広げ、部門やチームを越えた情報共有をより活発に行うことができます。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point1

スレッド内の投稿をAIがまとめてくれるようになりました!
過去のやりとりを振り返るのがぐっと楽になりますし、新メンバーのキャッチアップにも便利ですね。
投稿単位での要約もできるので、返信が多い議論をピンポイントで整理できます。

AI機能:生成AIと連携できるkintone MCPサーバーの提供を開始

ローカル環境で動作するkintone MCPサーバーの提供を開始します。MCPサーバーに対応した生成AIツール(Claude Desktopなど)と組み合わせて利用することで、生成AIやコマンドラインからkintoneを操作することができます。
今回は、レコード情報の取得や追加といったkintoneの操作に対応しています。

【現在利用可能なkintoneの操作】

  • アプリ情報の取得
  • アプリ設定情報の取得(フィールド、プロセス管理)
  • レコードの取得/追加/更新/削除
  • レコードのステータス更新

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point2

難しそう…ということで調べてみました!

MCP(Model Context Protocol)とは、AIと外部サービスをつなぐための共通の仕組み。
今回公開された kintone MCPサーバー は、「AIとkintoneをつなぐ窓口」のようなものです!対応したAIツール(Claude Desktopなど)を使えば、AIに自然な言葉で指示するだけで、裏でkintoneを操作してくれるようになります。

たとえば、「来週期限のタスクを一覧にして」とお願いするとMCPサーバーを経由して裏でkintoneのレコードを検索し、一覧をまとめて返してくれます。
ほかにも、「新しい案件を登録して。案件名は“Web改修”、担当はゆめぴ、期限は9/30で」と伝えると、AIがMCPサーバーを通じてレコード追加を実行してくれます。

技術者向けの機能ですが、AIと連携した新しい使い方が広がりそうですね☻

アプリ:添付ファイルフィールドに添付されているファイルの有無を絞り込み条件として設定可能に

添付ファイルフィールドに添付されているファイルの有無を、レコードの絞り込み条件として設定できるようになりました。これにより、例えば案件管理アプリで、注文書が添付されている案件をまとめて確認したり、出張申請アプリで、領収書データが添付されていない申請に対しリマインダーを設定する、といったことが可能となり、添付ファイルを扱う業務に沿った絞り込みを行いやすくなります。

※添付ファイルフィールドを条件に指定できる、以下の箇所で利用可能です。

  • 絞り込みダイアログ/一覧設定画面での絞り込み条件
  • 集計ダイアログ/グラフ設定画面での絞り込み条件
  • ルックアップの絞り込みダイアログの絞り込み条件
  • ルックアップの設定ダイアログの絞り込み条件
  • 関連レコード一覧の設定ダイアログの絞り込み条件
  • リマインダーの条件通知設定画面での通知の条件

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point3

添付ファイルフィールドを「ファイルあり/なし」で絞り込めるようになりました!

たとえば…

  • 出張申請アプリで領収書の添付漏れを見つけたり
  • 案件管理アプリで注文書が添付されている案件だけを表示したり

など、添付ファイルを使う業務が便利になりますね♪
一覧画面やグラフ、リマインダー設定など幅広く使えるので、柔軟に活用できます☻

アプリ管理:アプリ一覧にアプリ管理者の人数を表示する列を追加

「アプリ管理」画面のアプリ一覧に「アプリ管理者数」の列が追加され、アプリごとの管理者の人数が確認できるようになりました。これにより、たとえばアプリの棚卸しを行う際に、管理者の数を参考にして、過剰に管理者が設定されているアプリや、管理者の人数が十分でないアプリを把握しやすくなり、必要に応じて管理者の設定を見直す、といった作業が行えるようになります。この機能はcybozu.com共通管理者のみ利用することができます。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point4

「アプリ管理」画面に新しく「アプリ管理者数」の列が追加されました。
これで各アプリに何人の管理者が設定されているか、一覧で一目で確認できます。
管理者が多すぎたり少なすぎたりする場合もすぐに見つけられて、整理したり追加したりすることで管理体制を整えやすくなりますね!

モバイル:レコード詳細画面で「現在の作業者」を確認できるように

モバイル版のレコード詳細画面において、作業者が割り当てられている際に「現在の作業者」が表示されるようになりました。複数の作業者がいる場合は、それぞれの処理状況を確認できます。これまでは、アクションボタンの表示の有無で自分が作業者かどうかを判断したり、変更履歴をたどって現在の作業者を確認する必要がありました。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point5

モバイル版のレコード詳細画面で、「現在の作業者」が表示されるようになりました!
一目で自分が作業者だと気がつけるのは嬉しいですね⸜( •ᴗ• )⸝
複数の作業者が割り当てられている場合も「他〇名」から確認できます。

モバイルアプリ(Android):PDFファイルのプレビュー表示時にファイル内をキーワード検索できるように

Android版 kintoneモバイルアプリにおいて、レコードに添付されているPDFファイルをプレビュー表示した際に、文書内のテキストを対象にキーワード検索できるようになりました。従来は、PDFファイル内の検索に対応した他のPDFビューワーアプリで開き直す必要がありました。今後は、kintoneモバイルアプリ内で直接PDFファイルの内容を検索し、目的の情報を素早く確認することができます。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point6

Android版kintoneモバイルアプリで、添付されたPDFをプレビュー表示したときに、文書内のテキストを直接キーワード検索できるようになりました!
アプリ内でそのまま検索できるようになったことで、目的の情報にすぐたどり着けます。
iOS版ではすでに対応していましたが、今回Android版でも対応されたのはうれしいですね◎

モバイルアプリ(iOS):ログイン画面にパスワードリセットページへのリンクを追加

iOS版 kintoneモバイルアプリのログイン画面に、パスワードの再設定を行えるページへのリンクを追加しました。これにより、パスワードを忘れた場合でも利用者自身でアプリから直接再設定へ進めるようになり、管理者が個別に再設定の手順を案内する手間が軽減されます。 このリンクは、cybozu.com共通管理者が「パスワードのリセットをユーザーに許可する」を有効に設定している場合にのみ表示されます。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point7

iOS版kintoneモバイルアプリのログイン画面に、パスワード再設定ページへのリンクが追加されました。パスワードを忘れてしまっても、アプリからそのまま再設定ページに進めます☻
もちろん、管理者が「パスワードリセットを許可する」設定をしている場合にのみ表示されます。

ユーザーも管理者も、ちょっとうれしい改善ですね~!

メール共有オプション:kintoneレコードから「処理済み」メールへの再返信が可能に

「メール共有オプションのメール作成プラグイン」で、kintoneのレコードから、メールアプリケーションで「処理済み」となったメールにも返信メールを作成できるようになりました。これにより、一次回答後に「処理済み」となったメールに対しても、kintoneレコードから簡単に再度連絡を取ることができます。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point8

メール共有オプションのメール作成プラグインで、「処理済み」のメールに再返信できるようになりました!
一度対応済みにした後でも、追加で連絡したいときに便利ですね♪

コマンドラインツール(cli-kintone):サーバーサイドでのレコードUPSERTに対応

cli-kintoneでレコードのUPSERTを行う際、サーバーサイドでUPSERT処理が行われるようになりました。
これにより、レコード件数の多いアプリにおいては、実行時間やメモリ使用量を削減できる場合があります。また、従来より少ないAPIリクエスト数でUPSERTが実行されるようになります。
詳細は、cli-kintoneドキュメントサイトをご確認ください。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point9

コマンドラインツール「cli-kintone」でレコードを扱うとき、「既存のデータは更新し、なければ追加する」処理がサーバー側で実行されるようになりました。大量データでも高速に処理でき、負荷も軽減されます!

詳しくはドキュメントサイトをご確認くださいね。

JavaScript API

全体:確認ダイアログ、通知バナー、ローディングをJavaScript APIで表示できるように

JavaScript APIで確認ダイアログを表示したり、通知バナーを画面上部に表示したり、ローディングアニメーションを画面全体に表示できるようになりました。これによりユーザーの操作に応じた確認作業やフィードバックが行いやすくなります。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point10

アプリ設定:レコード一覧の設定をJavaScript APIで取得できるように

アプリのレコード一覧のリストと、表示中のレコード一覧の設定をJavaScript APIで取得できるようになりました。これにより、レコード一覧の設定に応じた表示の切り替えなどが行いやすくなります。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point11

プラグイン設定:プラグイン設定画面でより多くの情報をJavaScript APIで取得できるように

プラグイン設定画面で利用可能なJavaScript APIが拡充され、より多くの情報を取得できるようになりました。これにより、環境やアプリ設定などに応じたプラグインの設定画面をより作成しやすくなります。

https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-09.html#point12

今月もJavaScript APIの機能がいろいろ拡張されました!

たとえば、

  • 操作に合わせて「確認ダイアログ」を表示する
  • 一覧画面の設定を取得して、条件に応じた画面切り替えを自動化する
  • プラグイン設定画面から、環境やアプリの情報をより多く取得できるように

といったカスタマイズが可能になり、開発者の方はカスタマイズの幅が広がりそうですね。
詳細はdeveloper networkをご覧ください!

さいごに

今月も、kintoneがより便利に進化しましたね!
スレッド要約AIで日々のやりとりを効率的に振り返れたり、モバイルで担当者やPDF検索が簡単にできたりと、実際の業務に直結する改善が盛りだくさんでした。

開発者向けの機能拡張もたくさんあって、「もっと柔軟にカスタマイズしたい!」というニーズに応えてくれています。
ちょっと難しそう…という方にはコードを書かなくてもカスタマイズできるカスタマインを活用してくださいね◎
日々の業務をさらにラクにしていきましょう!

ではでは、来月のアップデートもお楽しみに~⸜( •ᴗ• )⸝

画面のカスタマイズ、自動処理(バッチ)、帳票出力といった「kintoneの”できない”を”できる”に」
gusuku Customineがあればkintoneらしさをそのままにkintoneをカスタマイズできます

投稿者プロフィール

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ゆめぴ
IT初心者、マーケティンググループ3年目のゆめぴです。もともとイベントコンパニオンとしてアールスリーのイベントのお手伝いしていたところから入社しました!様々な文章を書く業務を中心に担当し、日々奮闘しています☆