Excel出力で条件付き書式設定をいろいろ試しました

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こんにちは。サポートチームのほり🐰です。

カスタマインでは、「Excelを出力する」や「PDFを出力する」を使って帳票を出力することが可能です。

出力する方法やテンプレート例は、たくさんサポート記事を用意しておりますので、そちらをご覧いただくとして、今回は条件付き書式設定についてご紹介します。

ほり

ちなみに「CSVを出力する」もあるのですが、出力されるファイルはただのテキストファイルなので条件付き書式は関係ないですね。
ただテンプレートの作り方や出力のカスタマイズの流れはExcelやPDF出力と同じ考えでできますよ!

ちなみに、このブログを書くにあたって、簡単なサポート記事も書きましたのでそちらもご覧ください。
(例がこのブログの一部と同じなのはそういう理由なので大目に見てくださいw)

その1:単独セルに固定値との比較で書式を変える

合計値を出力するセルに対して、100万以上だったら色をつけるという書式を設定します。
適用先は「$K$8」のように指定しています。
設定したいセルを選択した状態で条件付き書式を設定する方法もありますし、このダイアログの中で適用先を指定する方法もありますね。
細かい設定方法はExcelの使い方の話になるので書きませんが、最終的にこういう形になっていればOKです。

この設定をしたテンプレートを使って出力した結果はこのようになります。


もちろん、100万未満の値の場合は色はつきません。

PDF出力時にも色は引き継がれます。

その2:単独セルに他のセルの値との比較で書式を変える

その1では固定値と比較していましたが、他のセルの値と比較して書式を変えることももちろんできます。

書式設定はこのようにしました。

出力結果も一応。

とまぁ、ここまでは割と想定通りですよね。
でも思いますよね。

そうじゃない、と。

そう、みなさん、やりたいのは表!
表に対する条件付き書式だと思うのです!!!

というわけで、$FOREACH〜$ENDで展開した行(表)の部分に条件付き書式をつける例をいくつかやってみましょう!

その3:$FOREACH〜$ENDで展開した行(表)の中で固定値と比較する

その1の方法を表の中で指定するパターンです。

提案プランが”Aプラン”のセルだけ色を変えるように設定してみましょう。

ポイントは、適用先範囲です。
$FOREACH〜$ENDは、出力時に自動で行展開が行われるのですが、行展開をした後には「$FOREACH」「$END」を指定した行はまるまる削除されてしまいます。

そのため、条件付き書式設定は「$FOREACH」と「$END」の行から適用範囲を指定する必要があります。
そうすることで、行展開後にも参照が途切れることなく条件付き書式の設定が可能です。

出力結果はこんな感じ。

その4:$FOREACH〜$ENDで展開した行(表)の中で同じ行の他のセル値を参照する

その3の応用編です。提案プランが”Aプラン”でかつ、確度が”100%”のセルだけ色をつけます。

ルールの中に他のセル参照がある場合は、更に注意が必要です。
その3の例では、「$FOREACH」と「$END」の行から適用範囲を指定すればよかったのですが、ルールの中に他のセル参照がある場合には、「$FOREACH」の更に1つ上の行から適用範囲を設定する必要があります。

また、ルールで参照するセルも、「$FOREACH」の1つ上の行で指定する必要があります。
その3のように、「$FOREACH」の行のセルを参照して出力を行うと、出力後の条件付き書式設定で、ルールの参照セル部分が#REF!エラーになってしまいます。

ルール指定

=AND($D3="100%",$G3="Aプラン")

ちょっとややこしいですが、この指定方法で出力すると、結果はこのようになります。

その5:1つ上の行の値と比較して書式を設定する

1つ上の行の値と同じだったら色つける設定です。
(重複してたら、と言う条件指定をつける方法もありますが、一例としてご覧ください)

ルール指定

=OFFSET($B3,-1,0)=$B3

1行上なんだから、OFFSET関数を使わずにB2セルと参照比較すればいいじゃないかと思われるかもしれませんね。
もちろんそのような設定でも大丈夫です。
(が、参照セルが少ない方が参照エラーになりにくいのでは?という私の個人的見解です)

ルール指定

=$B3=$B2

一応結果も載せときますと、このようになります。

さいごに

Excel/PDF出力で条件付き書式設定を行う方法をいくつか試してみました。
条件付き書式設定の「ルール」の部分はいくらでも無限大に指定方法がありますので、そこの細かい指定方法については触れませんでしたが、今回書いた基本のポイントを押さえていただければ、いろいろな条件指定が可能になると思います。

ぜひぜひ、お手元の帳票でもお試しくださいね!!

おまけ

条件付き書式設定ではないのですが、ExcelのSWITCH関数を使ってこんな表示も可能です。

=SWITCH(D5,"0%","🥚","20%","🐤","40%","🐤","60%","🐔","80%","🐔","100%","🎉","?")

確度のセルの値によって絵文字を表示する設定です。
出力してみるとこんな表示になります🐣

詳しい設定方法はこちらもご覧ください。
ExcelやPDF出力時の表記を置き換えるには 

それでは、楽しいカスタマイン帳票ライフをお過ごしください⭐️

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投稿者プロフィール

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ほり
kintoneが好き過ぎる、自称帳票まにあ。
テクニカルサポートチーム所属。
「仕事をITでたのしく」をモットーに岡山県倉敷市から完全リモートワークしております!