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皆さんこんにちは、築山です。
毎月ブログを書いてはいるのですが、4,5 月は別のテーマで書いていましたので、「アイドルオタクのためのシステム開発」は3ヶ月ぶりの執筆となります。
この3ヶ月の間に大変なことが起きました!!!
3月末のブログで最後で私はこんなこと↓書いていたんです。

そう、新曲がリリースされるのでそれに備えてスケジュールを管理する kintone アプリを作るつもりだったんですが、、、アプリを作るのをサボっていたがために悲劇が起きまました。
大事な申込みを1つ忘れてしまったんです!!!
第1回で「スケジュール管理が大変」を一番の課題として挙げていたにも関わらず、その課題を解決せずに放置してしまっていたので悲劇が起きたのです。
しかし、もう時は戻せません。弊推しである「アンジュルム」はだいたい年に2回新曲をリリースするので、次のリリース(恐らく秋~冬)のときにはこの悲劇を繰り返してはならない、という強い気持ちで今日はアプリを開発していきます。
と思ったのですが、いきなりアプリ開発・カスタマイズをする前に、kintone SINGPOST 「1-10 根本原因の追求」をしてみましょう。
発生した問題
CD リリースに伴う販促イベントの中に「インターネットサイン会」というものがあります。このインターネットサイン会は以下のような流れで行います。
- 公式サイト上にインターネットサイン会の日程、発売スケジュールが公開される
- 発売日になったら申込サイトで CD を予約購入する
- 申込サイトにて『配信で呼ばれたいニックネーム』『メンバーへのメッセージ』を記入する
- インターネットサイン会当日、メンバーがニックネーム、メッセージを読み上げながらサインを書く
オタクはそれを YouTube 配信で見ながらニヤニヤする
ざっくりとこんな流れです。
このうち「申込サイトにて『配信で呼ばれたいニックネーム』『メンバーへのメッセージ』を記入する」はCDを購入時にやらないといけないわけではなく、決められた日時までに終えておけば良いんです。
今回は、発売日に CD 購入はしていたもののこの「決められた日時」を忘れてしまい、『メンバーへのメッセージ』が空白となってしまったんです。そのため本来は配信時に推しから「つっきーさん」と呼んでもらえるところを呼んでもらうことができなくなってしまったんです。
原因
なぜそんな大事な予定を忘れていたか?というと、やることが多すぎるんですよね!
今回のケースで言うと発売日、メッセージの記入締切日はどちらも4月でした。そしてこの4月は前回もカレンダーを貼ったように、春ツアーの真っ只中なんですよね。そして、この隙間を縫ってアールスリーでの仕事もしないといけないので、4月は休みがほとんどありませんでした。
CD 発売時にはたくさんのイベントがあります。今回でいうと
- リリースイベント(通称:リリイベ):ショッピングモールなどで開催するミニライブ(平日午後 or 休日開催) 6日
- 個別イベント(通称:個別):チェキ撮影、サイン、トークなど、CD 購入による特典会(休日開催) 4日
- オンラインお話会:Web 会議のようなアプリでメンバーとお話できるイベント(平日夕方~夜開催) 1日
- インターネットサイン会:オンラインで名前を読み上げながらサインをしてくれるイベント(平日夜開催) 1日
と、4種類12日もイベントがあります。また、ほとんどのイベントは事前申込が必要でそれぞれに申込サイト、申込期限が異なります。
とりあえずこれらの予定をすべて前回作ったアプリ(カレンダー表示はカレンダーPlus)にぶち込んでみたのですが、4月の予定がこうなるんですよね。

そりゃ、申込みの1つや2つ忘れちゃっても不思議はないですよね。(大切な推しのことを忘れるなんてアリエナイというツッコミは一旦置いておきます)
もうこれはカレンダーPlusで見やすくするだけでは申込忘れを防ぐことができません。
対策
どうしたら良いか色々考えたんですが、結局はやはり鬼リマインドしかないと無いと思いました。カレンダー表示はとても見やすくて良いのですが、そのアプリを見に行かないと気づくことができません。そのため、基本的なことですが申込みが終わるまでリマインドを飛ばしまくることにしました。
アプリ構成を改めてじっくり考えたいのですが、そうやってチンタラしているとあっという間に次のCDリリースが来てしまうので、一旦は前回開発したイベントスケジュールアプリを使うことにします。
とりあえず基本機能だけでやってみるとこんな感じですね。申込みが無事終わったときにはリマインドを止めたいのでアプリには「申込み完了」というチェックボックスフィールドを追加しました。

そして、リマインダーの通知設定です。リマインダーを繰り返し飛ばすためには飛ばしたい回数分設定が必要なので少し手間ですがこのように前日、2日前、3日前、5日前に通知が飛ぶように設定しました。

動画でも紹介している通り、通知は文化に合わせて最適な方法を選ぶのが良いと思っています。アールスリーの場合は殆どの業務システムが kintone に載っているので、kintone で通知が飛べばほとんどのケースは問題ありません。
しかし、今回は最重要業務 ですので念のためカスタマインを使って社内のチャットである Slack にも通知を飛ばすことにしました。
カスタマインの設定はこんな感じにして、「行程タイプ(ラジオボタン)が『申込み』」「申込み完了(チェックボックス)が『完了』」のレコードがあれば Slack に通知するようにしました。

そして、実際に Slack に飛んでくる通知はこんな感じです。

通知内容はカスタマインの設定「Slack にメッセージを投稿する」の「メッセージ」で変更ができますが、今回は簡易的にこれだけにしました。これで申込みが完了するまでは kintone のリマインダーでの通知と Slack への通知が二重で飛んでくるのでさすがに申込み忘れは無くなると思います(信じたい)。
次回予告
ということで、生涯忘れない大失敗を経て今回は通知を改善しました。
ちょっとアプリがゴチャついてきたので次回は整理をしたいと思います。(気が変わって全然違うこと書くかもしれません)
ではまた!
投稿者プロフィール

- gusuku シリーズのエンドユーザー様への提案・パートナー様への支援をメインに活動しています
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