きみのまほろば〜を1年やってみて

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こんにちは、システム開発グループの浅賀です。

アールスリーでは1年ほど前から「きみのまほろば〜」というイベントを開催しています。その振り返りも兼ねてイベントの内容とこれまでに学んだ事をご紹介したいと思います。

🔴 きみのまほろば〜とは?

ちょっと変わった名前ですが、アールスリーが業務改善・システム開発を支援する「キミノマホロ for kintone」にかけたイベントです。

参加者同士でざっくばらんに情報交換し、kintoneをきっかけにした仲間作りができる場を提供したいという想いで、2024年6月に開始して以来、毎回テーマを変えて開催を続けています。
「ば〜(BAR)」という事でお酒🍺もあり!会社帰りにふらっと寄ってもらえる、気軽に参加できるイベントです😀(アールスリーが沖縄と関係が強い事もあり、泡盛も飲めます)
当初は大阪開催(あしびな〜大阪)のみでしたが、10月からは東京での開催も始めました。同じテーマで大阪と東京を毎月交互に開催しています。

数えてみると、1年間でのべ150人近い方にご参加いただきました👏
これまでに参加いただいた皆さん、ありがとうございます!

🔴 過去に実施したテーマ

記念すべき第1回は「kintone hive 2024 osaka 振り返り会」という事で、kintone hiveの登壇者であるワイドループ川咲さんにスピーカーとして参加いただきました。
川咲さんが申し込みされる際に「hive登壇者です。残念ながらAWARDには進めませんでした。この会を反省会としたいと思います。」と冗談で書かれていたのが、結果としては大阪代表となり、反省会どころか祝勝会になりました😂
その後、kintone AWARDでチャンピオンになるという偉業を成し遂げられました。(すごい)

毎回テーマに悩みながら、kintoneユーザーや、導入を検討している方に興味を持っていただけそうな内容を考えています。
最近だとkintone界隈でも話題になる事が多い、属人化、ガバナンスといったテーマで開催しており、その時の内容をまとめてみます。

🔴 第10回・11回 kintoneで「俺しかできない病」卒業!脱・属人化アイデア交流会

過去にExcel(マクロ)で属人化して痛い目を見られた方も多いようで、属人化はどの企業でも気にされているテーマのようです。

当日学びになった話しやアイデア:

  • kintoneだったら属人化しないという事は無く、「基本機能だけでも属人化」はする(複雑なIF関数、プロセス管理、アクセス権)
  • 属人化で困るのは作った人では無く残された人、その「マインドを変える教育」をしている
  • 属人化を防ぐためにドキュメントを作成する
    • ただし、作らないといけない量が多すぎると気軽にアプリを作成・変更できなくなるので、他アプリとの連携部分(ルックアップ、関連レコード)だけは必ず残すとか、ドキュメント化する対象を限定する方が継続できる
  • ドキュメントを残すときは、いつ誰がどういう意図で作ったのかを残す(何をしているのかだけで無く、なぜそうしているのか)
  • kintoneアプリ管理アプリの活用(アプリのステータスを管理したり、ドキュメント管理用としての利用)
  • カスタマイン使ってフィールドに吹き出しを付けている(管理者だけ見える)
  • 人間関係のように属人化しても良い事もある(その人の価値なので)
  • 明日から1ヶ月休んだら業務はどうなる?という視点で考えてみる
  • 全ての属人化が悪いわけでは無い、属人化=個性で、会社のためにならなかった時に悪になる

属人化した時に困る人を想像しながら、何が必要なのか(運用や設定のドキュメントを作ったり、そのような対応が必要だという意識付けから行う)を考えていく必要があると感じました。

ただ、完璧を目指すと継続できないので、必要最低限の内容から始めるのが良さそうですね。

🔴 第12回・13回 kintoneの統制どうしてる?〜ガバナンスのリアルと理想〜

数年前はあまり聞く事が無かった言葉ですが、最近はアールスリーもよくご相談を受ける内容です。

kintoneの活用が広がるに伴い、

  • 自由にアプリを作れるようにしていた結果、同じようなアプリが乱立したり、使われていないアプリが残ったままになっている
  • アクセス権の設定が不適切で、本来見せてはいけない人にデータが見えてしまった(逆パターンもある)
  • 属人的に作られたアプリは他の人がメンテナンスできない

といった問題が顕在化する企業が増えているのだと想像できます。

当日学びになった話しやアイデア:

  • ルールが厳しすぎるとアプリが作りにくくなる100%を求めない
  • ガバナンスルールを作る前に利用者の教育が必要
  • アプリに入れている個人情報のレベルを毎月報告してもらうようにしている
  • 責任は組織(会社)で負う(個人や部署の責任にはしない)、そのために本番利用するための承認プロセスを用意
    • そうしないと怖くてアプリ作らなくなる
  • アプリ作成後にリリース判定会を実施
  • ガバナンス的にはアプリ数は少ない方が良いが、最初は自由に作らせて後から見直していくのが良い

ガバナンスに関しては既に対応を進めている企業、何も手つかずな企業で大きく分かれているようでした。
アールスリーが提供する業務改善・システム開発サービス「キミノマホロ for kintone」でもガバナンスの観点は重要と考えており、「ガバナンスルール作成」として専用メニューをご用意しております。
ガバナンスについてお悩みの事があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

必要なものを、必要なだけ。
業務改善の新しいカタチ

kintoneを活用した業務改善・システム開発サービス

kintoneを活用した業務改善・システム開発サービス

🔴 きみのまほろば〜を1年間続けてみて

kintoneの利用企業がどのような課題を抱えられているのかを知る事ができました。
アールスリーが課題解決の方法を提示してく事で、業務改善が成功する企業を更に増やす事ができると考えています。

参加者の立場としても、他社がどういう課題を抱え、どう解決に向けて進めているのかが分かるので、「自社と同じ課題を持っているから相談してみよう」「自社ではまだその課題は無いけど、今後発生しそうだな」といったコミュニケーションに繋がりそうです。
自社でうまくいった事は、他の企業にもシェアしていただけると嬉しいですね。

この記事を見てご興味を持たれた方は、申し込みページから参加してみてください!

メンバー登録していただくと次回からの開催通知がメールされるようになりますので、今回は無理という方も是非登録をお願いします!

投稿者プロフィール

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あさが
kintoneを活用したシステム開発(だけ)をやってます。kintone認定資格5冠。