あなたの「・・・」はどこですか?

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こんにちはっ。システム開発グループの わだっち です。

普段はお客さまからご依頼を受け、kintoneを主としたシステム構築支援に従事している私ですが、
昨年からもうかれこれ半年以上「チャットサポート」という
カスタマインをご利用中のユーザさまからの質問に回答をするというお仕事を週一ペースでさせてもらってます。
弊社の公式Youtubeチャンネルで「Weekly kintone talk」をお聞きいただいている方は
 背景についてもピンとくるかもしれません

お蔭さまで「カスタマイン」は多くのユーザさまにご利用いただいており、
チャットでいただく質問も数やその内容が結構な感じでして、
慣れない私は「あれ?これってどうだっけ?」となる事も多いのが実情だったりします。
そんな時は、私もチャットーズ(チャットサポートを担当している弊社スタッフの意)の皆さんに助けていただいてます!

そんな私の知識やスキル面は遠い彼方にでも置いておくとして「やっぱりここはなかなか難しいよなぁ」と思う場面を
切り抜いて少し書いてみようかなと思いました。

とある日にチャットでいただいたご質問


EXCEL帳票出力についての質問です。
帳票枠は例えば8行固定です。
kintone上でレコードを一覧表示にし、チェックボックスを設けています。
例えば、チェックの数が3個の場合、3レコード分は帳票に書き込まれ
残り5行は空欄で残しておきたいです。
空欄の行含め、帳票枠を8行固定とした場合、8行を超えないようにしたいです。
こういった帳票を作成できますでしょうか?

ふむふむ(えーっとどうだったっけ)といった感じで、まずはドキュメントを確認してみました。

そうそう、$FOREACH~$ENDを使う事で「選択された分だけ全部出力する」は叶うんですよね。
※これでは要望を満たせない

「スライス」を使う事で、「X行を超えないように」は叶いそうだけど、
「空欄の行含め、帳票枠を8行固定」については、出力行が8行未満だったときにレイアウトが変わる事などを考えると
惜しいというか、望まれている形とは違いそう。

↓に記載されている「直接指定」を、「一覧画面から取得したレコードを指定」する形にしたい。という受け止めで、
はて・・・(そんな事ができたっけ)と思い、
限られた時間ではどうすべきか思いつかなかった私はいつものようにチャットーズに助けを求めるのでした。

すると経験豊富なチャットーズの皆さんからは、すぐに返事が返ってきます。


「Excel/PDFを出力する」に、「データレコード」として「一覧でチェックされたレコード」を渡してるんですよね
その場合に「何レコード目のフィールド値を出力したいか」という指定は、以下みたいな感じです!

$(0)(フィールドコード)
$(1)(フィールドコード)
 …

$ の次に (0) とすることで、渡したデータレコードの1つ目 という指定ができますよ。

言われてみればなるほどで、まったく同じではないにしても、過去に似た問合せを受けた経験もあるようでした。
念のため手元でも試してみたところ、意図した動作になり、
ご質問いただいた方にもその方向で案内をして、本件チャット対応としては無事に完了できました。

個人的な考察

冒頭の「やっぱりここはなかなか難しいよなぁ」についてなんですが、本件は
「$(X)(フィールドコード)」のような「データレコードのXレコード目の直接指定」がドキュメントに載っていない
という単純な話で終わらせるのは勿体ないかな なんて思ったりするんです。

データベースを扱ううえでは、データが階層構造である事を意識するのは、結構重要なポイントだと思っています。
完全には理解できずとも、そのとき何を「掴んで」いて、その「構造がどうなっていて」を
ふわっとイメージできるくらいにはならないと、Excel/PDF出力にしろ、レコードの取得/更新等にしろ、
このあたりの実装で「やりたいこと」に近づけていく作業が困難になっていくんだろうなとあらためて思いました。

本件も、ドキュメントには 「(X)」という書き方を
「構造上、複数存在し得る場合に何番目を指定する」という用途について記載されています。
そうしたヒントを頼りに「じゃあここに(0)とか[0]を書いてみたら/無くしてみたらこうなるのかな」といった具合に
なんとなーくイメージして応用/試行に繋げてられるかどうかは、結果の理解や他への応用という意味で
分岐点にもなり得るのかなと感じます。
※直接関係ありませんが「階層構造」について参考になる動画がコチラです

弊社のチャットサポートチームは優秀です

カスタマインをご利用いただいていれば、有償/無償問わず、どなたでもお気軽に問合せいただけます。
いただく様々なお問合せを受け止め「答え」について回答するだけに留まらず、
どういう考え方で問題点に対応するかや、どう切り分け、確かめていくかなども含め
導くような形で対応していて、根底にあるポリシーを強く感じます。

(語弊がありそうですが)チャットーズの長曰く「kintoneの気持ちになって考える」事が結構重要みたいです。

そこまでの域に達するのはなかなかだとしても、せっかくなら「単に部分的な回答を求める」だけの利用に留めず
応用/活用に繋げるべく、理解を深めていっていただくと何よりかな、と感じます。
※実際、質問をいただくお客さまで少なくとも私よりこの人詳しそうと感じる方も一定数いらっしゃいます

カスタマインを使ったカスタマイズにお困りの際は、お気軽にチャットーズを頼ってくださいね。
※スムーズな対応に繋がりますので、以下を心がけていただけると大変ありがたいです

  • 基本的にドキュメントを確認する癖をつけましょう
  • サポートサイトやドキュメントでは「短い単語」で検索しましょう
  • アクショングラフ や コンソールログ を 確認 しましょう
  • (一連の流れとして処理を設定したい気持ちは理解できますが)実装時や特にトラブル発生時の確認では、
    なるべく ピンポイント/短い範囲 に絞って 検証/切り分け をするようにしましょう
  • お手軽体験サイト では、いろいろなカスタマイズを体験/確認できますのでぜひ活用してみてください

最後に

期待が高まる新サービスのリリースを控え、チャットーズはその対応にもあたるべく体制を整えています。
「kintoneやカスタマインが大好きだ」「お客さまの課題解決を仕事にしたい」という方がいらっしゃましたら
奮ってのご応募をいつでもお待ちしております。

それでは~

投稿者プロフィール

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わだっち
"kintone「かかりつけ医」「伴走者」「よろず屋」 kintoneに関する提案、構築、相談など幅広く色々やっています。
元ユーザという事もあり、お客様に近い距離でのやり取りを主な生業としています。"