kintone(キントーン)開発自分でやるかプロに頼むか

公開日:2020-06-08

弊社は kintone のプロとして日々お客様のシステム開発(請負開発や準委任契約での開発)や gusuku Customine をはじめとする kintone 連携サービスの開発を行っています。しかし、kintone はその手軽さもあり弊社のようなプロに頼むのではなく、自分でやるという方もたくさんいらっしゃいます。
もちろん、どっちが良い・悪いという話ではなく、それぞれメリット・デメリットがありますので、今日はどこまで自分でやってどこからプロに頼むかというお話をしたいと思います。

自分で開発する場合の大前提

kintoneはドラッグアンドドロップでシステム開発ができて非常にお手軽です。基本的なことであれば、少しPCに慣れている方なら特段勉強することもなく作っていくことも可能です。

ただ、kintoneを業務の基盤としてしっかりと使っていきたいと考えられている場合は、kintoneの基本機能を一通り理解しておくことをオススメします。「kintoneは○○ができなかったので使うのやめました」というのがあるのですが、「それって基本機能のこれですぐできますよ」みたいなことが実際に起きています。ですので、基本機能はしっかりと勉強してください。kintone認定資格アソシエイトを取ってみるというのもいい勉強法です。

基本機能を超えて、プラグインや連携サービス・カスタマイズを利用する場合も基本機能でできることを把握しておかないと、どこからが拡張なのかが判断できません。その意味でも基本機能を把握しておくことは大切です。基本機能を体系的にスピーディに学習したい方は、弊社で実施している cloud university の受講をご検討ください。

開発する前の準備

いきなり開発をしようとせずに「kintone(キントーン)のはじめかた(1) 業務改善の基礎」でお伝えしているように、しっかりと業務分析をすることをオススメします。

自分で開発する場合

美しいデータ構造を目指す

自分で開発することを選ばれる場合、上に書いたように基本機能は網羅していただいた上で、次に気をつけていただきたいのは、それまで使ってきた紙やエクセルをそのまま kintone に生き写しにしようとしないということです。

kintone には、テーブル、ルックアップ、関連レコードといった単一の表で表現されるデータ構造を超えたデータ構造を表現できる機能があります。これらの機能を活用せずに開発してしまうと、将来アプリを拡張していく時に足かせになる可能性が高まります。
そのあたりは、「kintone(キントーン)のはじめかた(2) キントーンアプリの作り方」を参考にしてください。

拡張性を確保するには、美しいデータ構造であることが大切です。

プラグイン地獄に陥らない

基本機能を駆使して開発していると、いずれ基本機能では物足りない部分が出てきます。そうなるとプラグイン等で拡張していくことになります。

現在世の中に、恐らく250以上の kintone プラグインが存在しています。様々なベンダーさんがプラグインをリリースしていますので機能的に重複しているものもたくさんあります。

注意していただきたいのは、プラグインをいれすぎないということです。無料のプラグインだからとどんどんプラグインをいれていくと、そのうちプラグイン同士の競合が起きて動かなくなります。弊社の gusuku Customine を使うと競合は起こさずに色々なカスタマイズが実施可能となりますが、これもなんでもできるわけではありませんので、うまく使ってください。

1人で抱え込まない

様々なお客様のお話をお伺いしていると、kintone でのシステム開発を社内で1人でやっているという方がたくさんいらっしゃいます。「kintone 簡単そうだし1人でいいよね?」という感じで任されてしまう方が多いようです。

ただ1人で開発する時の最大の問題は、相談する相手がいないということです。サイボウズさんのサポートはとても親切に対応してくれますので、多少のことであればサイボウズさんのサポートに問合せていただければ解消できる可能性がありますが、ご自身の業務に特化した質問であるとか、作られたものがそれでいいのかどうか・美しいかどうかはサイボウズさんのサポートでも対応しきれません。

こういうときに、相談できる相手として弊社では gusuku Boostone(※) というサービスをご提供していますので、もしよければ弊社にご相談ください。

※2024年4月1日、gusuku Booostoneは、gusuku Customineのプロフェッショナルサポートサービスとしてリニューアルいたしました。
kintoneアプリ開発の伴走支援は、同じく2024年4月1日にリリースいたしました「キミノマホロ」の「業務改善アシスト」となっております。

プロに頼むべきケース

さて、そうするとプロに頼んだほうがいいのはどういうケースでしょうか?
ものすごく簡単に書くと以下のケースです。

  • JavaScriptでカスタマイズ開発しないと実現できないケース
  • 複数の kintone アプリのデータを複雑に連携させないといけない場合
  • 複雑な権限設定が必要な場合
  • 外部の他のシステムとの連携が必要な場合

そして

  • 急いでる場合

です。

JavaScript でのカスタマイズは自分ではやらない

勉強のためにカスタマイズしてみるというのは全く問題ないのですが、業務で使うシステムのカスタマイズを勉強しながら行うのはリスクがあります。
この危険性については、「怖いよ怖いよ、安易なカスタマイズ」をご覧ください。

複数の kintone アプリのデータを複雑に連携させないといけない場合

あるアプリの更新から連動して他のアプリまで更新するようなケースで、弊社の gusuku Customine でも扱えないようなケースは、プロに依頼してください。

kintone は一部機能を除き、一般的なリレーショナル・データベースとは異なり、一連の更新がすべて成功するかすべて失敗するかのどちらかを保証する仕組み(トランザクション)がありません。そのため、複数のアプリを連動して更新する場合は慎重な検討が必要となります。

複雑な権限設定が必要な場合

社外の人も巻き込んで、kintone を使ってもらってやりとりをスムーズにしたいというケースも多いと思います。このとき、社外の人がこういう人であればこれは見せるけど、これは見せないというようなパターンがたくさんあり、複雑な権限設定が必要になる場合はプロに相談してください。

kintone の権限がどのように適用されるか等を考慮して設定をしないと、見えてはいけないものが見えてしまっていたというようなことが起こりかねません。

外部の他のシステムとの連携が必要な場合

Zapier などを使うと kintone から他のシステムへの連携が容易に行えますが、ごく簡単なものを除いて外部システムとの連携を実現したい場合はプロに相談いただく方が確実です。SaaS 同士の連携であれば各々のサービスのクセもありますので、連携は容易ではありません。

また社内にあるデータベースと連携させたいというような場合はセキュリティ面の考慮も必要となりますので、プロに相談したほうがいいケースとなります。

急いでいる場合

当たり前ですが、kintone のプロは kintone に慣れています。慣れるための多大な学習投資を行っています。本当に急ぐ場合は、プロに相談いただくほうが圧倒的に早く完成するケースが多いです。

ただし、作りたいもの・作らないといけないもののイメージはあなたの頭にしかありませんので、それをアウトプットできるようにはしておいてください。

まとめ

kintone でのシステム開発は楽しいのでぜひみなさん体験していただきたいと思います。ただ、業務で使うシステムを開発する場合は、やはり品質が確かなものである必要があります。そのためにも、プロのチカラをうまく使って、よりよい kintone システム開発をしていただけると幸いです。