kintone(キントーン)ってDXに使えるの?

社長もしくは上司に「これからはDXだ、DXやってね、よろしく!」って言われた方いますか?「そんなこと言われてもどこからどう始めればいいのか・・・」という方もたくさんいらっしゃると思います。このコラムでは、kintoneはDXに使えるのか?というテーマでお話をしたいと思います。

kintoneでDX???

結論から先に言うと、kintoneでDXは可能です。

では、そもそもDXってなんなのでしょうか?定義は色々あるのですが、弊社ではこう理解しています。

「ITツールの活用を前提とし、ビジネスの変化に即座に適応していける体制を社内に構築すること」

弊社の理解ではこの最後の「社内に構築すること」がとても大切です。いわゆる内製開発ができる体制をある程度確保することがキモになると考えています。

もちろん、全てを内製する必要はなく、必要に応じて外部の力を利用するのは全然構わないのですが、全てを自分たちで把握してコントロールするということがとても重要です。

外部ベンダーと一緒にDXを行うには、外部ベンダーにあなたの会社の業務を深く理解してもらう必要があるため、それなりの費用が発生します。その費用を削減しようとしつつ外部に任せようとすると、ベンダーがよく理解しないままお勧めしてきたものを言われるがままに受け入れることになってしまい、DXとは程遠い世界に向かってしまうことがあります。

DX的な考え方の基礎

ビジネスを進める上で変化は常に必要です。例えば、新型コロナ感染症に伴い急にテレワークを実施することになったので、今まで紙で行なっていた業務を急いで紙を使わない形に変えないといけないということがありました。新型コロナ感染症が落ち着いてもこの流れは大きくは変わらないと思われます。

新型コロナ感染症に伴うような変化は少し受け身な変化ですが、逆に攻めの変化というのも必要です。例えば、新しいビジネスを立ち上げるためにその基盤となる仕組みをITで構築していくようなケースです。

このような場合、最初から業務の姿が完全に決まっているということはなく、事業を進めながら業務を変化させていく必要があります。そういった時に、社内である程度内製できる体制ができているとその変化にITも追従できるため非常に有利です。

そして、そのような基盤としてkintoneは最適です。

既存のやり方を変えるにしても、新しい何かを始めるにしても、業務を整理しkintoneでアプリを作ってそれをベースに業務を進めるようにするというのが、kintoneを用いたDXの姿です。

誰がkintoneでアプリを作るべきか?

kintoneはドラッグ&ドロップでアプリを作ることができます。プログラムを書く必要がないので誰でも開発者になることができます。重要なのはIT知識やその時点でのシステム開発への知識ではありません。

DXに対応する人材として相応しいのは、次のような素養を持つ人です。

  • 業務に対する深い理解がある
  • 新しい物好き
  • 変化に対するアレルギーがない
  • 答えのない問題にアタックするのが好き

そして、このような素養を持つ方が時に失敗してもそれを許容できる会社の文化を作ることも大切です。どんどんトライしながらよくしていくという文化を全員が共有していることが大切です。

DX人材の育て方

簡単に作れるとはいえあくまでもデータベースを作っていきますので基礎的な勉強は必要です。またkintoneの機能を熟知していないと、kintoneの力を引き出すこともできません。

そこで、「kintone認定資格アソシエイト」を取得することを目指して勉強することをお勧めします。

資格取得の方法ですが、自身でkintoneのヘルプや書籍を参考に勉強する方法もありますが、短期間で勉強したいと言うことであれば、cloud universityのスペシャリストコース、アプリデザイナーコースの受講も検討してみて下さい。

ここまで勉強すればkintoneの標準機能はマスターできますので、これまでまずアプリを作ってみましょう。完全である必要はありません。60点か70点くらいのアプリができたなと思ったら現場で使ってもらってどんどんブラッシュアップしていけばOKです。

決して無理はしない・させない

ある程度kintoneを使い続けていると標準機能では物足りなくなってきます。その時、標準機能を特殊な使い方をして乗り切る方もいらっしゃるのですが、それは後から見たときにわからなくなるのと、その先のアプリの変更に弱くなる可能性があるのでお勧めしません。標準機能で無理をしない、kintoneに無理をさせないというのが大切です。

では、標準機能で物足りないところをどうするか?ここで自身でJavaScriptを勉強してカスタマイズをしようと考えるのもお勧めしません。他にJavaScriptがわかる方が社内にたくさんいるなら構いませんが、あなた1人だけがわかる状態(わかった気がする状態)であればそれはかなりのリスクを背負うことになります。あなたが手を動かせない状況になると、あなたの会社のアプリはもう誰もメンテナンスできなくなります。

そこでJavaScriptのカスタマイズはできるだけ避けて、プラグインや弊社のgusuku Customineなどを利用してカスタマイズすることを考えて下さい。いずれにせよ費用がかかりますが、これは上に書いたようなリスクを避けるために必要であるということと、プラグインやgusuku Customineを使えば非常に早くカスタマイズをすることができますので、DXの基盤としてのkintoneの特性を失わずにカスタマイズしていくことができます。時間がかかるようでは、変化に適応できなくなってしまいます。

プロの伴走をつける

自社でkintoneアプリの開発をしているとどうしても壁にぶつかることがあります。「このやり方で合ってるのだろうか?」「こういう時にはどうすればいいのだろうか?」色々あると思います。

社内で議論して解決して行ければいいのですが、時間もかかることになってしまいますので、そういう時にはプロに伴走してもらって下さい。

例えば、弊社のgusuku Boostoneをご利用いただければ弊社のkintoneのプロがあなたに伴走してkintoneの活用アドバイスをし続けます。

このようなプロの伴走事例をご紹介していますので、ぜひご覧ください。

難しいところはプロの力を借りる

kintoneが基盤として定着すればするほど他のシステムとの連携や、kintoneではできないことを実現したくなってくることがあります。

そういう時は、プロに依頼をして下さい。

他のシステムとの連携は複雑になることが多く、経験豊富なプロに頼まないと破綻してしまうことが多いです。

弊社のHighspeedSIではこのようなご相談をお受けしておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

DXを目的にするのは間違っています。DXはあくまで手段であって、目的は「ITツールを駆使してビジネスを変化させていく」ことです。

そのための基盤としてkintoneは非常に優れています。既存の業務の改善でも新規ビジネスの土台として使えますので、あなたのビジネスをkintoneを使って加速していきましょう!