公開日:2021-06-15
誰も期待していないとは思いますが(笑)いよいよ最終回です。まだ(1)と(2)を読んでいない方はこちらからお願いします。
最終回の今回は、期待せずに仕事を進める方法について1つの方法を共有したいと思います。
ここまでのおさらい
ここまで出てきたポイントをおさらいしておきましょう。
![img1.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60bee9064a3f0ee04eaf3a4a_ab9971f0-7a68-4400-a62a-b581fd8f93bb.png)
![img4.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60bee9058f66947077733113_017ce4a6-5f75-4370-9db5-54d1c0b830a8.png)
![img2.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60bee90536fe1a065b5f0bff_ad0e95c2-4ba4-4d4d-9864-ca039b219f7e.png)
![img5.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c198c8e3b953fa7f63b8d1_abba9a61-3cb8-478c-9cff-4ffe6410ac00.png)
![img6.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c198c9fc6b0902ef5ada1d_a1f8d8e8-7a88-4ba9-9dd7-eb7c544df190.png)
![img7.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c198c8e81bc060a9d6dd69_908eb33e-c9fe-4810-8bb3-4a5882c83af5.png)
仕事の進め方は多様であることを受け入れる
「期待しない」ということは「思った通りにはやってくれない」あるいは「どう仕事を進めるかはわからない」と考えるということになります。つまり「仕事の進め方は多様である」ということを受け入れるということです。
ただ、それだけだと放置してどこに行くかわからないということになってしまうのですが、ここで大切なのは予測することです。
![img8.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c8671367793bc3f560c76c_5045bf84-1345-43c7-941b-fa10602f33bb.png)
スタート(S)からゴール(G)に向かっているとして、青い線を想像していたとしても、その通りになるとは限りません。青い線を期待してはいけないわけです。実際は赤い線を通るケースが多くなります。それが仕事の進め方の多様性です。
「でもそれは遠回りじゃないか?」と思われるかもしれません。でも次のようになっている可能性は常にあります。つまり自分がか考えているより良いルートがあるかもしれません。
![img10.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c86710899aa5363b2b322e_37cd461c-2762-4493-a5dc-560306bb8b06.png)
さらに、もし自分からみて遠回りに見えるルートであったとしてもそれは多様性の一部でしかありません。自分は自分、他人は他人です。その一見遠回りに見えるルートはその人にしてみれば最短なのかもしれません。それを毎回咎めていると言われた人も疲れちゃいますし、言う方も疲れます。水泳なら、一般的にはクロールの方が速いですが、人によっては平泳ぎの方が速いのと同じです。そんな人にクロールしろって言っても意味ないですよね?
大事なのは、どういうルートがあるかを事前に予測しておくことです。すべてを予測することは難しいかもしれませんが、多数のルートがあることと、想像できる範囲で多様なルートを想像しておけばびっくりすることもがっかりすることもなくなります。
予測しているルートを通らずに、かつそれが想像していたどのルートよりも最短であれば喜ばしいことですよね!次の図の緑のようなラインです。それはある意味「期待を上回る」と言えます(期待してはいけませんが)
![img18.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c86711d63ac827185b2934_831a2539-a148-412a-8e37-7ad5f7999200.png)
![img11.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c867107f3dc045ce9f293c_2bdfae3d-23bd-45ae-a42c-df9b4fc06151.png)
自分の求める方向へ向かうようにビジョンを共有する
(自分から見て)多少遠回りに見えるルートであってもゴールに向かってくれていればいいのですが、こういうことになっているとさすがに困ります。
![img9.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c867105a304ba50707d361_a7558750-387b-405a-87df-08ee3057be2f.png)
いくら多様性を受け入れるからと言って、完全にどこへ向かってもいいということではありません。それでは仕事が成立しませんし、成功しません。
ここで大切なのが、ビジョンの共有です。
- 今現在どこにいるか
- どこに向かいたいのか
- どの範囲で動きたいのか
を伝えるのがビジョンです。図にすると次のような感じです。
![img12.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c867102bfb2d1dc9343db9_333ba8dd-6573-45a4-997b-84d5b50e3258.png)
このビジョンを共有した上で、範囲の中でゴールに向かってくれる分には多様なやり方を受け入れることが大事です。
![img13.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c8671144e6310502f9bb0f_2ecf5bb5-e722-4c7e-8b1b-72706c35edcb.png)
「こうしろ」というのではなく「1つの考え方」を示す
ビジョンが共有できていたとしても、見ているとこう言うことが起きることもあります。
![img14.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c8671185f45596061e5d52_99662678-ab3b-4304-86c7-fcc8475fbc67.png)
やばいですね、あらぬ方向に行きそうです。こんな時はどうすればいいでしょうか?やりがちなのはこんなやつですね。
![img15.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c867129fbec93a5af0dd99_bf205c65-6dfa-44bc-aceb-de3d47f7b721.png)
これ自分もやりがちなんですが、あまり良くないと思っています。多様性を否定しまうことになるからです。
理想的な方法としては、こんな方法だと思っています。
![img16.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c867124af172f001121a55_45f5d436-3071-4a19-929a-87b215a3817d.png)
ほんの少しコツっとしてあげることで方向をかえるイメージなのですが、これをやるには「こうしろ」と言うのではなくていくつかの選択肢を示して、かつそれぞれが1つの考え方であると言うことを示す必要があります。なかなか難しいですが・・・。
![img17.png](https://www.r3it.com/wp-content/uploads/2023/08/60c8671288a4bcb692854fc2_dac9ea7e-fe8e-4c23-a78d-1152c923e5a7.png)
まとめ
これまで3回に渡って書いてきましたが、ちょっとは参考になりましたでしょうか?
なんか偉そうなこと書きましたが、結局は自分のチームメンバーに最大の結果を残して欲しいと言う自分の「期待」を実現するには「期待してはいけない」と言う結論に至ったと言うことなんです。
ビジネスを引っ張ってきた人は、独自のポリシーもあると思いますが、チームが拡大する局面においてはそれを使わないことが大切なんだと思う今日このごろという感じなのです。
自分のポリシーを強要しても自分にストレスがたまるだけなので、チームメンバーにうまくビジョンを共有して多様な動きをして欲しいと「期待」してしまいます。
この文章が皆さんのチームのお役にたてば幸いです。
投稿者プロフィール
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"gusukuシリーズプロダクトマネージャー
ノーコード(No-Code)の有効性に着目し、kintoneとgusukuシリーズの普及のため全国を飛び回っています。"
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