同期入社の私が見た、カスタマインの成長の記録

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弊社のgusuku Customine(kintoneアプリをノーコードでカスタマイズできるツール、以下カスタマインと呼称)が発表されたのが2018年の4月です。そして、発表の数日前に入社したのが私、鈴木でございます。こんにちは!

あれから7年の月日が経ちましたが、数えきれないほどのアップデートがあり、どんどん機能が増えました。その中でも特に大きな機能が、

  • 2020年 11月 Job Runner
  • 2021年   7月 Excel・PDF出力機能

ですが、これ以外にも注目のアップデートがたくさんありました。kintoneアプリ開発で使ったり、チャットサポートの中の人になったりと、カスタマインをそばで見続けてきた私が、これまでのアップデートの中で特に便利になったな、と思ったもの5選を年表形式で紹介していきます!

便利なアップデート、見逃しちゃってるかも!?

2019年5月 やること「取得したレコードを絞り込む」

それまで、条件に合うレコードを取得するには「キーを指定してレコードを取得する」か「クエリで条件を指定してレコードを取得する」が使われてきました。ですが前者は1フィールドだけしか条件を指定できず、後者はクエリで自由に条件を指定できるものの、kintone APIを調べてクエリの書き方を学ばなければならずハードルが高い物でした。

ところが、この「取得したレコードを絞り込む」が出来たことで、「キーを指定してレコードを取得する」で取得したレコードを複数回絞り込むことで、クエリを知らなくても複数条件でのレコード取得が実現できるようになりました。

今は2022年6月に出来た「条件を組み立ててレコードを取得する」によって、複数条件を簡単に指定してレコードの取得ができるようになり、この目的で使うことはあまり無くなりましたが、レコードだけでなく「テーブル行をレコードとして取得する」で取得したテーブルを絞り込むなど、できることの幅が大きく広がりました。思い出に残るアップデートでしたね。

2020年9月 条件「いずれかのアクションの実行が完了した時」

基本的に、1アクションの処理が終わったら続けてアクションを実行したい場合、条件は「他のアクションの実行が完了した時」を使うのですが、AのアクションかBのアクションどちらかが終わったらCのアクションを実行したいということがあります。

その場合は、それまでA-C、B-C´と、同じようなアクションを2つ作るしかなかったのですが、「いずれかのアクションの実行が完了した時」が出来たことにより、共通化できるようになりました。

それだけではありません。これが出来たことにより、処理をループさせる仕組みも実現できるようになりました。このことと、後に「リストから要素を取り出す」「リストから要素を取り出した時」が出来たことにより、ループを使った複雑な処理を作れるようになったのです。

後から振り返ると影響の大きいアップデートでしたね。

2022年5月 ダブルクリックで条件「他のアクションの実行が完了した時」が選択されるショートカット

先ほども少し触れた「他のアクションの実行が完了した時」は、2つ以上のアクションをつなげて連続で処理させるのに使う、一番使う機会の多い「条件」なんです。

で、あまりにも使う機会が多いので、なんと設定画面で条件の部分をダブルクリックするだけでセットしてくれるようになりました!この機能、あまり知られていませんが非常に便利です!

2022年11月 カスタマイズの設定内容をまとめたExcelファイルを出力する機能

カスタマイズ設定画面で「ドキュメントを書き出し」というボタンを押すだけで、上のようなカスタマイズの設定内容をまとめたExcelファイルを作成してくれるようになりました!カスタマイズを作成する際に、各アクションに「これはこういう理由で、このような条件を指定している」など、設定の経緯が分かるようなコメントを入れておけば、これがそのまま仕様書になります。

それ以外の使い方として、検索にも大変便利です!例えば、カスタマイズされたアプリを後から改修する際に、この「やること」はどこのページで使っていたかな?とか、このフィールドはなにかカスタマイズに使っていたかな?といったことを調べる際に、カスタマイズ画面上だと調べるのに時間がかかってしまうのですが、ドキュメントに書き出してExcel上で検索すれば、一発で検索が完了します!

また、この後紹介するカスタマイズのバージョン管理機能と組み合わせれば、間違って何か変更したがどこを変更したかわからない、というときに、前のバージョンに戻してドキュメント書き出し、比較ツールでドキュメントファイル同士を比較すれば、どこが変更されたかすぐにわかります。

Excel形式にしてくれる、というのが非常にありがたいですね。

2023年4月 カスタマイズのバージョン管理機能

やはりバージョン管理機能はありがたいですね。デバッグに大変重宝します。既存のカスタマイズを改修するときなど、何か不具合があったらすぐに以前の状態に戻せるようにしておく必要があります。それまでは、既存のページのコピーを作成して、コピーを修正し、元のページは無効化して置いておく、というように運用でカバーしていたのですが、そういったことをしなくて済むのはありがたいですね。いつでも戻せる、というのはすごく安心感があります。

ただ、以前の状態に戻せるだけで、差分を表示してくれるわけではないので、そこは先ほど紹介した「ドキュメントを書き出し」の機能と組み合わせるといいと思います。

バージョンにはメモを残せるので、正式リリース時など節目節目で、「正式リリース時」「○○機能追加時」などとバージョンにメモを書いておくと、戻す際にどの時点に戻せばいいのかわかりやすくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?知らなかった機能、知ってたけど使ったことが無い機能などございましたでしょうか?

昨年11月に発表されたkintoneをはじめとした複数のSaaSと連携できる社外DXプラットフォーム「gusuku Everysite」も、正式リリース後、どんどんアップデートで成長していくんじゃないかと思いますので、こちらも見守っていきたいと思います!

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すずき
kintoneがメインのエンジニアです。空き時間の半分を合気道に使います。