問題を切り分けよう!

こんにちは、金春です。

弊社では多くのSaaSを利用しているのですが、そのSaaS間の連携にZapierをたくさん使っています。 2020年6月2日から、Zapierを使って kintone と連携している部分でエラーが出るようになってしまいました。

Zapier – kintone 連携

Zapier は結構早い段階から kintone 連携を追加していて、弊社でも昔から利用していますが、このようにエラーになるのははじめてです。

起きている問題は、具体的には、kintone との接続設定がすべて expiered (有効期限切れ)と判断されて「再接続してね」と表示されています。 で、言われた通り再接続しようとしても「Bad request」となって接続できません。

接続設定でエラー

すでに設定されている Zap については「Cannot read property ‘length’ of undefined」となって実行に失敗します。

設定済み Zap もエラー

試したことと問題の切り分け

再接続ではうまくいかなかったので、

  • 新しい接続設定を追加してみる
  • APIトークンを再発行してそれで設定してみる
  • 異なるアプリへの接続設定を試してみる

と色々ためしてみましたが、全て同じ結果でした。

次に、kintone の問題でないことを確認するために、 コマンドラインで、curl を使って kintone API を呼び出してみましたが、これは正常にレスポンスが返ってきます。

この時点で、弊社では「kintone の問題ではなく、Zapier もしくは Zapier の kintone コネクタの問題」と判断しました。

複数のSaaSを使うときは、このように自分で試せることをどんどん試して、問題がどこにあるのか見極めて、適切な先に問合せすることが問題解決のための近道です。

Zapier に問合せ

ですので、問題は Zapier にあると想像されましたので Zapier のサポートに問合せしました。 英語で問合せる必要がありますが、サポートの方は親切なのでつたない英語でもがんばって理解してくれます。

ここで「英語だから」と止まっていると問題解決までの速度が落ちますので、こういう時は勇気を出して問合せることをオススメします。

時差があるので、リアルタイムのやりとりとはいきませんが、サポートからはすぐに第一報が返信されてきて、追加でこういう情報がほしいという連絡がありましたので、それに返答すると同時に、こちらで試したことをすべて伝えたというのが今の段階(2020年6月3日13時)です。

SaaS を使うということ

SaaS は便利です。お金と時間をかけて自社専用のシステムを開発しなくても、サクッと設定するだけで便利な機能が使えます。

しかし、今回のように問題が起きることもあります。 弊社では、重要な連携については、kintone にレコードを入れるだけではなく slack にも内容が送られるようにするなどして、情報を見逃さないようにする工夫をしています。

SaaS に 100% を求めるのは間違っていると考えていますので、コストとのバランスを考えながらできる対処をしていっています。

「お金払っているのにエラーになるとはけしからん!」という方もいらっしゃるとは思うのですが、お気持ちはわかりますが、その要求しているレベルが負担しているコストに見合っているかを冷静に考えることが大切ではないかと思います。(弊社でも高いお金を払っているならけしからん!ってなります)

まとめ

kintone に限らず止まらないコンピュータはありませんので、トラブルを前提に設計するということ、さらにトラブルが起きたときに適切に問題を切り分けるということを意識して SaaS をうまくつかっていきたいですね。

投稿者プロフィール

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金春 利幸
"gusukuシリーズプロダクトマネージャー
ノーコード(No-Code)の有効性に着目し、kintoneとgusukuシリーズの普及のため全国を飛び回っています。"