もう20年、まだ20年 〜アールスリー設立20年に際して〜

こんにちは、日曜日ですが金春です。

今からちょうど20年前、2000年8月2日に弊社アールスリーインスティテュートは誕生しました。そして今日2020年8月2日で丸20年が終了し、21年目に突入しました。

本当は、20年を記念して自社イベントなども実施したかったのですが、新型コロナの影響でイベントを実施するわけにもいかず、ひっそりとこの記事をしたためるのみとなってしまいました。

とはいえ、区切りとしていいタイミングなので少し過去を振り返りながら、これからの想いを新たにしたいと思い記事を書いています。

設立当初の想い

アールスリーインスティテュートの3つのRとは、

  • Rapidity
  • Reliability
  • Relationship

の3つです。

当時、某超大手SIerに勤務していた創業メンバーはその開発方法を目の当たりにする中で、このような仮説を抱くようになっていました。

少数精鋭かつフラットな組織で開発したほうが安くて良いものができるのではないか?

弊社アールスリーの原点はここにあります。ただ当時まだ20代中盤の創業メンバーだけでは企業を興して問題なく成長させていくことは困難でした。しかし、ありがたいことに私が学生時代にお世話になっていた諸先輩方のご指導・ご協力をいただく形で起業することができました。

2000年の設立当時はITバブルがはじけた直後で、IT業界は厳しい状況でした。また、目立つ会社や人は叩かれるような時代でした。 そのため、設立から10年間、我々はあまり目立たず、地道にお客様のシステムを作り続けることで、現在弊社の強みとなっている業務理解の早さや、あるべき姿を考えに考えた上でのシステム提案につながってきています。

また、この10年間で、当初創業メンバーが抱いていた仮説が正しいということも自分たちなりには証明できたと思えました。

そして、すでにご存知ない方は多いのですが、弊社の最初のロゴはこうでした。

R3_logo.png

このロゴも好きでした。当時のかなりお硬いシステム開発会社というイメージには合っていたと思います。

大きな変化

長く続く会社で、ずっと同じ状態という会社はほとんどなく、会社というものはどんどん変化させていかないといけません。

弊社の場合、その変化のきっかけはクラウドでした。

2010年にAWS(Amazon Web Services)の社内利用を開始したのですが、そこからご縁あってパートナーとなり、ビジネスをクラウドにシフトさせていきます。ただ、当時のAWSは今よりもずっとインフラ寄りのサービスとなっていたため、システム開発会社の弊社としてはうまくビジネスに乗せられない状況が続きました。

ただ、AWSとの関係をきっかけに、他のパートナーさんとのお付き合いがはじまり、設立当初から続けていた「目立たないようにする」という方針を変えることとしました。そのため、JAWS-UG(Japan AWS Users Group)に積極的に関わるようになり、日本全国のAWSユーザーさんたちとコミュニケーションが取れるようになりました。

最終的には、金春がJAWS-UGの代表をさせていただくことになったのですが、これはまわりのみなさんの協力あってのことだと思い感謝でいっぱいです。

また、このような対外的な活動を継続していたことによって、出会いの機会が生まれます。弊社のことをご存知の方はおわかりだと思いますが、サイボウズさんおよびkintoneとの出会いです。

実は創業間もない頃から、「将来的にはコードを書かなくてもシステムが作れるような時代がくる」ということは社内でも言っていました。kintoneは2011年のサービス開始当初から知っていましたが、当時のkintoneはまだAPIもなくビジネスでまともに使えるものではないと思った記憶があります。

しかし、2014年にサイボウズさんとお話するようになってから、kintoneもAPIを備えており、弊社がシステム開発する際の基盤として使えるものだと実感し、弊社のビジネスをkintoneに大きく振ることを決断しました。

2015年からkintoneビジネスを開始して、当初3年かけて弊社のSIビジネスの半分をkintoneにする計画だったのですが、これは2年で達成できました。サイボウズさんにも大きなお力添えをいただいたので、改めて感謝を申し上げます。

更に、2015年には gusuku シリーズ最初のプロダクトとなる現gusuku Deploitをリリースし、さらに2018年には、現在弊社の主力サービスであるgusuku Customineをリリースしました。受託開発専門の会社がSaaSを提供するまで変化しました。

この大きな変化の中で、弊社のメンバーにも大きな変化がありました。JAWS-UGやkintone Caféで全国を回らせていただく中で出会った頼もしいメンバーが続々と弊社にジョインしてくれ、この大きな変化の波を起こし、また新しい世界を支えてくれています。古くから弊社に在籍しているメンバーもこの大きな変化にちゃんと対応してくれおり、全社員が一丸となって現在の弊社を形どっています。

そして、この大きな変化の中で会社の文化もどんどん変化し、その象徴として2017年にロゴをリニューアルしました。

R3_logo_2017_square.png

最初のロゴとは全然違うのは見た瞬間にわかっていただけると思います。kintoneは使っていてとても楽しいサービスで、それに伴い弊社の文化も楽しい雰囲気が強くなってきたため、ロゴを変えました。

これから次の20年に向けて

この先弊社が20年存在できるかどうかはわかりませんが、我々の道はまだ半ばです。明日からはまた強力なメンバーが弊社にジョインしてくれます。

この20年で確信していることは、

あるべき姿を常に考え、素直に、嘘をつかずにビジネスしていれば会社は繁栄する

ということです。これからも弊社はあるべき姿を考え続け、現在弊社がスローガンとしている

継続的業務改善をみんなのものに

を実現すべく邁進してまいります。

この20年間、弊社とお付き合い頂いたお客様、従業員のみなさまありがとうございました。

さぁ、次の20年がはじまります。何をして楽しもうかワクワクが止まりません。

そんな会社ですが、お客様・パートナー様、弊社メンバーと仲良くしていただいている皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者プロフィール

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金春 利幸
"gusukuシリーズプロダクトマネージャー
ノーコード(No-Code)の有効性に着目し、kintoneとgusukuシリーズの普及のため全国を飛び回っています。"