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[書評] はじめてのkintone~現場のための業務ハック入門

2020-09-14

こんにちは、金春です。

ぎっさんこと高木咲希さんから、gusuku Customineをご紹介いただいているということで「はじめてのkintone~現場のための業務ハック入門」を送っていただきまして、これは読まねば!と、以下のツイートをしたわけですが、まず最初に謝罪します。

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@gi__3 届きました!正座して読みます! #kintone pic.twitter.com/1FH9eTF50S

「正座して読む」と言いましたが、自宅のyogiboの上でダメ人間になりながら読みました。物理本をいただきましたが、Kindle版買って読んだので、お許しくださいませ。> ぎっさん

さて、本書は kintone を使った業務改善(=業務ハック)がどういったものかをストーリー仕立てで紹介してくれていて、kintoneの特性や文化をスピーディに理解できるとても読みやすい本です。

kintone に長く関わっている方からすると「あるある〜」という感じになると思いますが、逆に kintone のような世界に馴染みの薄い方には「こんなことある???」と思われることもあるんじゃないかと感じました。

ということで、ネタバレしない範囲で、2つのタイプの方に向けてこの本に書かれていることについて感じたことをまとめておきたいと思います。

ITを駆使した業務ハックになじみのない方(=情報システムに疎い方)

ITのチカラはどんどん身近なものになってきています。いつの間にか、ほとんどの人がエクセルを使って仕事ができるようになっているように、kintone のようなツールを使って自分たちの業務を作り上げていく世界は、もうすでに来ています。

本書のストーリーは架空のお話ですが、これは他人事ではなく、あなたにも可能な世界になっています。

1つ私が経験した例で言うと、あるお客様でメインのシステムは弊社で開発してお納めしたものなのですが、土台は当然kintoneでできていました。そのkintone環境では、現場の方にもある程度アプリを作ってもらえるようにしていました。

そのメインのシステムは、オフィスの受付のようなところで使うシステムなのですが、その受付を担当されている20歳女性が、上司から「◯◯の情報をまとめてエクセルにしてメールで送って」と言われたときに「そんなの、kintone に入れるのでkintone見てくれるほうが最新の情報を渡せます」と言って、kintoneで実現してしまいました。

別のお客様の例では、ある企業グループの子会社用に弊社がシステムを開発したのですが、そのkintone環境上に、様々なアプリが作られ業務がどんどん改善されていきました。そうすると、その様子を知った親会社がkintoneに興味を持ち、親会社もkintoneを使うようになりました。

kintoneがそこにあることで、思いついたときに、業務改善・業務ハックを行えます。しかも、最初から正解である必要はありません。いい業務は試行錯誤の結果生まれるものですので、システムも試行錯誤すればよいのです。

本書でもフォーカスされていると感じましたが、大切なのはどういうシステムを作るかではなく、どういうカルチャーを育てるかだと思います。

「kintoneがあれば自分たちが便利になって、どんどん良くなっていける」というカルチャーを育てることができれば、kintoneは自然と浸透していきます。

古くなり業務に合わなくなったシステムを使っている方、エクセルでなんとかギリギリ業務を回している方、本書を読んで早速kintoneのお試しをはじめてみませんか?

ITのお仕事をされていて、情報システムに詳しい方

情報システムに詳しいかたは、本書を読まれてどう感じられるでしょうか?

「そんな素人がやってうまくいくはずがない」とか「ERPベンダーをdisりたいだけだろう」とか色々思われる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、もうシステム開発者ではない方がシステムを作る世界は現実になっています。そしてその方々は、ITベンダーよりも現場のことを知っています。この壁は、ITベンダーにはなかなか超えられません。

ITベンダーとしての価値は、多様な技術に対する深い知識と、様々なシステム開発を通じて多種多様な業務を理解し、それらの膨大な引き出しを元に、お客さんに適切なシステムを提案する能力になってくると思います。お客様の現場のことは、お客様の方が詳しいのです。ITベンダーの役割は、その詳しい現場知識を整理し、課題に気づかせ、それに対する答えの指針を示すことになってくると思います。

本書でも、主人公を外部からサポートする人がいます。本書では、コミュニティの知人としてのつながりですが、これからは基本的なシステム開発については、内製化が進むと思われます。ITに詳しい人は現場の人がシステム開発するときに、正しい方向へ導くアドバイス役としての役割が強くなっていくんじゃないかと思います。

ただし、ITのプロでないと手がでない領域というのは必ず残りますので、現場でシステム開発されている方も、手に負えないと思ったときは、躊躇せずプロに頼ってもらったほうが良いと思います。(お金はかかりますが、結果としてその方がコストパフォーマンスが高くなります)

まとめ

システム開発の世界は、めまぐるしく変化しています。弊社はことしで創業20年ですが、この20年でもかなり変化してきました。ただ、20年前の時点から「プログラムを書かなくてもシステムが作れる時代が来る」ということは予想していまして、kintone等の登場でそれが現実になっている感じがしています。

「そんなのもっと前からあるだろ?」という話はありますが、kintoneほど現場でITに詳しくない方が使いこなして業務改善していっているツールは他にはないんじゃないでしょうか?システムを作るということが特別な人しかできないものではなくなってきたことによって、現場の業務はスピーディに改善できるようになってきています。

ITベンダーの自分としては、kintoneエコシステムの発展に貢献したいと思う上に、これから現場でシステム開発を目指そうとしている方を、的確にサポートできるようになっていきたいと思います。

本書を読んで、これからのシステム開発の姿を感じてみてください。

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サイボウズ公認kintoneエバンジェリスト gusukuシリーズプロダクトマネージャー kintoneとgusukuシリーズの普及のため全国を飛び回っています。

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