Amazon Q Developer で CData MCP Server for kintone を使ってみた

公開日:

更新日:

注意

本記事は情報提供を目的としており、本記事の内容は無保証、サポートの対象外です。
サポート窓口、問合せ窓口にご質問をいただいても対応いたしかねますのでご了承ください。

こんにちは。 今日から 千葉・幕張メッセで AWS Summit Japan 2025 が開催されていますね。 天候の方は大丈夫でしょうか? うっちーです。

前回 Amazon Q Developer CLI から MCP Server を利用できるようになった というお話を書かせていただいたのですが、先日 CLI だけでなく Visual Studio Code の拡張機能からも使用できるようになりました。
概ね 50回/月 程度まで、無料利用枠として AI とチャット(質疑応答)ができ、その際に MCP Server を利用することもできます。

今回は CData さんが 2025年末まで無料のベータ版として提供している MCP Server を Amazon Q Developer から利用できるかを試してみました。

なお、以下のポストの通り、現状はあくまで Claude のデスクトップアプリと Windows にインストールした CData MCP Server の組み合わせがサポートされており、他のホストアプリ向けは今後の展開予定となっていますので、以下の手順は参考程度に捉えてください。

CData MCP Server for kintone のダウンロードとインストール

インストール自体の手順については 公式の手順説明 を参照していただくのが良いのですが、 Google Sheets の場合の説明となっていますので、少し補足をします。( kintone 連携については ナレッジベースの記事 もありましたので、こちらも参照してみてください )

https://www.cdata.com/jp/solutions/mcp から kintone の黄色い雲のマークをクリックしてダウンロードページヘ進み、 Windows版のインストーラーを入手してください。 40MB弱程度の kintoneMCPServer.exe になります。

インストール完了画面で「Configure MCP Server connection:」のチェックが付いた状態で「Finish」ボタンをクリックすると、「CData MCP Server 設定ウィザード」が自動的に起動します。
もし誤って終了させてしまった場合でも、 インストールガイド で説明されているようにスタートメニューで「CData」で検索すると出てきます。

「MCP Configuration」の「Configuration Name:」から 「<new configuration…>」を選んで構成名を入力します。
ここでは構成名に「cdatakintone」と入力したという想定で以下の説明を続けます。

URL欄に https://<お使いの cybozu.com環境のサブドメイン名>.cybozu.com を入力し、ユーザー名とパスワードを入れて、最下部左端の「Connect」ボタンをクリックします。
問題なく「Connection was successful.」と表示されたら「Save Configuration」ボタンをクリックして構成を保存し「Close」ボタンをクリックして終了させます。

Visual Studio Code へ Amazon Q Developer の拡張機能をインストール

Visual Studio Code を起動した状態で Amazon Q VSCode拡張 をインストールします。

Amazon Q Developer VSCode拡張
Amazon Q Developer VSCode拡張

インストールできたらサイドバーに「Amazon Q」が表示されるのでクリックしてください。

Amazon Q Developer 起動用アイコン

ログイン方法として Personal account を選ぶと Webブラウザー画面が開いて AWS Builder ID を求められます。
AWS Builder ID を持っていない場合は任意のメールアドレスを使用して、この機会に作成してください。

AWS Builder ID でログインすると「AWS IDE Extensions for VSCode がデータにアクセスすることを許可しますか?」と画面に表示されるので [アクセスを許可] を選択します。

アクセスを許可して チャット画面が出てきたら、画面最下部の「▷ Amazon Q」と書かれているところをクリックします。コマンドパレットが表示されるので「Open Settings」をクリックします。

Amazon Q Developer の設定画面を開く
Amazon Q Developer の設定画面を開く

いくつか注意すべき設定があるのですが、「Amazon Q: Share Content With AWS」と「Amazon Q: Telemetry」のチェックは外しておくと良いと思います。

Amazon Q Developer から MCP Server を利用できるようにする

Claude デスクトップアプリの場合は「CData MCP Server 設定ウィザード」が MCP Server を使用するための設定を自動で行ってくれるのですが、他のアプリでは自分で設定しなければなりません。

「Configure MCP Servers」のボタンをクリックすると MCP Server を追加できる画面が出てきますので、必要な情報を手入力していく・・・

CData MCP Server for kintone の設定項目
CData MCP Server for kintone の設定項目

のはなかなかツラいので、設定ファイルを自分で作成して、内容を貼り付けるのが良いでしょう。

ホームディレクトリの直下に「.aws」というフォルダがありますので、その下の「amazonq」フォルダの中に「mcp.json」というファイルを作成して以下の内容を貼り付けます。

mcp.json を編集
mcp.json を編集
{
  "mcpServers": {
    "cdatakintone": {
      "command": "C:\\Program Files\\CData\\CData MCP Server for Kintone 2024\\jre\\bin\\java.exe",
      "args": [
        "-Dfile.encoding=UTF-8",
        "-jar",
        "C:\/Program Files\/CData\/CData MCP Server for Kintone 2024\/lib\/cdata.mcp.kintone.jar",
        "cdatakintone"
      ]
    }
  }
}

ファイルを保存して Visual Studio を再起動し、 MCP Server の管理画面で Active のところに「cdatakintone」が出てきていて 11個というツールの数が表示されれば、準備は完了です。

MCP Server が正しく認識されると緑色のチェックマークが付きます
MCP Server が正しく認識されると緑色のチェックマークが付きます

実際に Amazon Q Developer から CData MCP Server を使ってみよう

使い方については何も難しいことはありません。

強いて言えば「日本語で 説明して」と入れておかないと、いきなり英語で応答してくることが時々あります。

CData MCP Server for kintone の利用例
CData MCP Server for kintone の利用例

いかがだったでしょうか。

本記事では Amazon Q Developer と CData MCP Server for kintone の連携方法を解説しました。
これにより kintone のデータを効率的に活用できます。

本記事は2025年6月時点の情報に基づいています。 この記事が役立ったと思われた方は、ぜひSNSでシェアしてください。 読んでくださった方のお役に立つと幸いです。

投稿者プロフィール

アバター画像
うっちー
kintone認定カイゼンマネジメントエキスパート(KME), アプリデザイン/カスタマイズ スペシャリスト